死月妖花~四月八日~(フリー・長編ホラーノベル)感想1(ネタバレなし)・紹介(全体進行率0%~27%、プレイ時間13時間の時点)

ゲーム
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以前から気になっていた、ホラーアドベンチャーのフリーゲーム「死月妖花~四月八日~」をプレイしてみました。
フリーゲームとは思えないほどのボリュームで、しかも作り込みが凄い作品でした。
まだ全部はクリアしていませんが、最初のシナリオである「呪殺編」を終えたので、ネタバレ無しで、いったんゲームの紹介をしてみようと思います。

 

 

ゲーム概要

基本的には、文章を読み進めていくオーソドックスなノベルゲームです。
完全クリアまでのプレイ時間は、僕の場合は64時間でした。
ジャンルは今のところ、ホラーやミステリー、SFといった複数の要素がミックスされた印象を受けています。
ノベルゲームながら、様々な工夫が盛り込まれており、プレイしやすくなる工夫がなされています。

シナリオナビゲーション


本作は、シーンごとに細かく分かれており、そのシーンを読破することで新たなシーンが追加されていきます。
基本的には一本道ですが、そのシナリオの展開が最後まで行き着くと、分岐による新ルートが増えていきます。
どこに増えたかは、このシナリオ選択画面で一目瞭然であり、とてもわかりやすいです。

ノベル画面


メインとなるゲーム画面です。
誰がしゃべっているかが一目でわかるように、文字に色がついています。
また、地の文でも人物を表す単語は色がついており、同様にわかりやすい工夫がされています。

それと面白いなと思ったのは、画面上部の文字数についてです。
そのシーンが全何文字で構成されているかということと、現在何パーセントまで読み進めたのかが一目でわかります。
最後まで読み進めることができれば、シナリオナビゲーションの画面に戻ります。
これによって、このシーンがあとどれくらいで終わるのかというのがわかるため、プレイヤーにとってはプレイの区切りをつけやすい面白いシステムではないかと思います。
今までありそうでなかった機能だと思いますので、これは良いなと思いました。

リファレンス


ゲーム中の進行に従って、「リファレンス」を入手することがあります。
これは「バイオハザード」シリーズの「ファイル」のようなものであり、物語を深く理解する上での参考資料となるものです。
手に入れた直後では何を意味しているか分からないものであっても、後からその意味が分かったりします。
また、非常に思わせぶりな内容の事項も多く、これからの展開や謎に対して、想像力が刺激されるものも多いです。

これらのリファレンスを閲覧して調べることによってポイントが獲得できます。
そのポイントを消費することでしか、しっかりと閲覧することができないリファレンスもあるので、手に入れたリファレンスはこまめに調査しておきたいところです。
物を調べるたぐいのものもあれば、シナリオ形式で読み進めていくものもあります。

 

辞典


そのほか、新たに出てきた語句や人物の情報なども「辞典」に登録され、閲覧することができます。
こちらはリファレンスよりは重要度は落ちますが、閲覧することで作品の世界をより知ることができ、物語を立体的に捉えることができます。

感想(ネタバレなし)

とにかくプレイして驚いたのは、作品の作り込みです。
グラフィックや音楽、演出や機能など、かなりの手間暇をかけて作られているのがよくわかります。
ノベル部分以外のリファレンスや辞典などもきちんと作られていますし、かなりの完成度の作品です。

一番重要なシナリオ部分についても、非常に面白く、先が気になる展開です。
僕がプレイし終えた段階では、まだ事件の表面的な事実がようやくわかったくらいで、全容は謎のままです。
もちろんリファレンスの内容などから、「おそらくこういうことだろうな」と推測できる部分がいくつかはあるのですが、まだまだ情報が足りません。
まるで「ひぐらしのなく頃に」の鬼隠し編を初めてプレイした時のような興奮を覚えています。

「ひぐらしのなく頃に」もそうでしたが、まだ真相が示されていないこの序盤に「あーでもない、こーでもない」と推理するのが、たまらなく面白いです。
シナリオを最後まで読み進めれば、謎は解決されていくのでしょうが、今はこの謎に包まれている余韻を楽しんでいたい気持ちが強いです。
次のシナリオは「明徴編」ですが、今からプレイするのが楽しみです。

ミステリー、ホラー、伝奇、SFなどの要素が好きな方は、プレイしてみることをお勧めします。
かなり長編ではありますが、読み進めることを飽きさせない工夫が多くなされている作品なので、とても楽しめるのではないでしょうか。

(クリア後の追記)
リファレンスの書簡や資料、そのほか事件の謎はほぼすべてすっきりと解決します。
もやもやした状態では終わらないのでご安心ください。
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