ミカゲ・キューブ(フリー・ノンフィールドRPG)紹介・感想・攻略メモ

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今まで、ゲーム内の行動が手札で表現される作品は、いくつか遊んできました。
フリーゲームでも有名な「Cardwirth」はこのタイプのゲームで、どの作品も直感的に操作が分かりやすく、取っつきやすいイメージがあります。

「CardWirth」は、プレイヤーの想像に任せる部分が多いゲームでした。
しかしカードでデッキを組む作品は、プレイヤーにリソース管理や戦略・戦術が求めるものが多く、適当にプレイしていてはクリアできないものが多い印象です。

本作「ミカゲ・キューブ」は、RPGツクールMV製のノンフィールドRPGであり、戦闘がカード選択式で表現されるシステムとなっています。
1プレイは1時間ほどで、クリアするだけなら難易度はそれほど高くない作品です。
複数の主人公で様々な戦い方を楽しんだり、クリアスコアを伸ばすのが楽しめるゲームです。

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同じように、行動がカードで表現されているインディーズ作品です。

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ゲーム概要

10年前に英雄「ミカゲ」が撃破した災厄・キューブが再び出現したため、それを倒しに行くというストーリーです。
主人公は3人から選択することができ、キューブに挑む理由や背景は、それぞれ異なります。


本作はノンフィールドであるため、マップ上では基本的に前進することしかできません。
いくつかのステージに分かれており、階層の一番奥にはボスが待ち構えています。
道中の敵を倒したり、イベントをこなすことによって主人公とデッキを強化して進んでいきます。

なお、本作は基本的にセーブができません。
マップ上で中断セーブは可能ですが、ロードすることでデータは消えてしまいます。
したがって、戦闘で敗北してしまうとゲームオーバーになってしまうため、緊張感のあるプレイ感となっています。


戦闘は、12枚のカードから成るデッキで戦っていきます。
ターンの開始時に、手札が5枚になるまで引かれます。
カードを使用するにはAPを消費していきます。
APはターン開始時に全回復し、最大値もターンの経過によって1ずつ増えていきます。
1ターン目は最大APは2しかありませんが、2ターン目で3,3ターン目で4と増えていきます。
(基本最大AP=1+nターン)

強力な技のカードはAP消費も大きいため、戦闘序盤から大技を連発するということはできません。
したがって、APの消費が大きい技ばかりデッキ入れてしまうと、序盤は使えないカードばかりになり、速攻型の敵に苦戦するということもあります。
大技ばかりではなく小技も組み入れて、戦闘序盤から終盤までの運び方をイメージしながらデッキを構成していくことが、非常に大事と言えるでしょう。

敵を撃破したり、「物資」というリソースを消費することで、アイテムや新たなカードを作成することができます。
アイテムは使用せずにとっておくと、クリア時のスコアに加算されます。
ハイスコアを狙う場合は、アイテムを節約して進んでいきましょう。

感想(ネタバレ無し)

3人の主人公で、一通りクリアすることができました。
クリア時間は、1人当たり1時間ほどでした。
ルサルカだけは一度ゲームオーバーになってしまいましたが、合計3時間ほどで、全員クリアできたと思います。

難易度はやや低め~普通くらいのイメージです。
システムを理解すれば、プレイヤー全員がほぼクリアできるような設計になっていると感じます。
難易度的に物足りないと感じる熟練プレイヤーは、ハイスコアを狙うというやり込みが出来るので、幅広いプレイヤーが楽しめるよう、配慮していると感じられました。
中断セーブしかできない本作ですが、それがストレスになるような難易度ではないと思います。

どの主人公でも敵が同じ分、それぞれで求められる戦い方の違いがよくわかります。
ツキカゲでクリアしたからと言って、ルサルカで同じような戦略を採ろうとすると、苦戦することになります。
別の主人公でプレイしてみると、「こんな戦い方もあるのか」と新たな発見があります。
1人でクリアしただけでは、本作の面白さの3分の1しか味わえていないと言えるのではないでしょうか。

カードを利用した戦闘システムが特徴的な作品ですが、ストーリー面についても見ごたえがありました。
それほど長々と語られるわけではなく、簡潔に語られますが、三者三様で新鮮でした。
グラフィックも非常に美麗で、音楽も格好良いものが多かったです。

攻略メモ(ネタバレあり)

主人公は3人それぞれに能力値が異なるため、それを考慮した戦略を採るのが、勝利への近道です。
共通して言えることは、アイテムの「タフネス」を使用してDEFを底上げすると、かなり戦闘は楽になります。
ハイスコアを狙うのであれば、無闇に上げるべきではありませんが、とりあえずクリアするのであれば、積極的に活用していきましょう。

道中にあるアイテムボックスは、よほどHPに余裕がない場合以外は、全て最大回数使用することにしていました。
敵を倒した際の報酬は、序盤はカードを揃えたいところですが、迷ったらアイテムを選んでおけば失敗はしないでしょう。

また、道中に配置された、戦うかどうか選べる敵についても、基本はすべて戦っても問題ないと思います。
その時のHPの残量や、手札の揃い方によっては、避けることも必要かもしれません。

・ツキカゲ
ATKが特に髙いため、それを生かした戦い方をしましょう。
タフネスを生成してDEFを十分上げ、デッキはATKを強化して、物理で殴るような構成にすれば、苦戦はしません。


初回プレイでしたので、最終デッキはあまり深く考えていません。
「覚醒」でAP最大値の増加を加速させつつ、「硬質化」と「活性化」でステータスを整えていきます。
APが十分溜まったら、「ヘイラーの炎」や「デーモン」と「大切断」などを組み合わせて、大ダメージを狙っていきます。

 

・ルサルカ
基礎能力が低いため、DEFを上げるデッキ構成にして、ダメージを減らしてHPを回復させられるような構成にしましょう。
基礎ATKが低いので、固定ダメージを与えられる「ロジックボム」や「ナパーム」で攻撃するのが楽です。


最終デッキは、「覚醒」を2枚入れてAP最大値上昇を急がせつつ、「硬質化」で鉄壁の守りを構築していきます。
敵の攻撃は、「ルサルカ」・「シールド」・「危機回避」で凌ぎつつ、攻撃は「ナパーム」と「アンゲル」を狙っていきます。
長期戦になることも多いですが、その場合はターン数に依存した固定ダメージを与える「マグナス」が強力です。
こちらのDEFの影響を受けない、固定ダメージを与えてくる敵には注意しましょう。
状態異常も厄介なので、地味ながら「リペア」はかなり役立ちました。

ツキカゲでクリアした後、二度目のプレイでルサルカを選びましたが、ツキカゲと同じようにATKを強化してゴリ押ししていく戦法だと上手くいかず、ステージ5で倒されてしまいました。
再挑戦では、「DEF特化+固定ダメージ」という戦略で挑戦したところ、危なげなくクリアできました。

・アルファ
TECが高く、ATKとDEFがかなり低めの尖った性能です。
火力は一番出しやすく、他の主人公に比べて早いターンで倒しやすいので、早期撃破ボーナスも獲得しやすいでしょう。
その反面、敵の攻撃を上手く妨害し、いかに被ダメージを抑えるかというところがプレイヤーの腕の見せ所だと思います。
「ブラックミスト」や「アルファ」で敵の攻撃を抑えつつ、「デジウィルス」で継続ダメージを与えながらAPを溜めていけば、効率が良いです。

消費APはやや高めですが、所持しているだけでTECが上昇する「リングアーツ」は非常に便利でした。
使用すればTECを大幅に上げることがでるので、「微塵切り」との相性も良いです。

相手をウィルス状態にしていれば、自分のTECを一時的に上げるだけでも、そのターンのウィルスダメージが増加します。
したがって「デジウィルス」は、TEC増加カードを攻撃カードのように転用できる優れたカードだと思います。

DEFが低く、回復のタイミングが取りづらいため、相手のATKを下げつつHPを回復できる「フェニックス」は有用でした。
他にも、持っているだけで毎ターンHPが回復する「奇跡」なども揃えれば、DEF強化アイテムでドーピングしなくても、それなりに戦っていけるでしょう。


「リングアーツ」を増殖させられた戦闘では、TECがとんでもない数値になって笑いました。

 

 

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