雀魂(じゃんたま):自分の成績の分析と、玉の間での現在の戦い方について紹介

麻雀
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最近ネット麻雀は「天鳳」ではなく「雀魂」(じゃんたま)ばかりプレイしています。
もっぱら「玉の間」で戦っていますが、成績が安定して雀豪★3に上がったので、玉の間での戦い方など、自分の現状について書いていこうと思います(2021年1月の時点)。

麻雀戦術本「世界最強麻雀AI Suphxの衝撃」を読み、取り入れた考え方がかなり生きてきているように感じます。

世界最強麻雀AI Suphxの衝撃 (マイナビ麻雀BOOKS)

現在の成績


まず現在の成績について、自己分析を行なおうと思います。

順位配分:
1位から4位まで逆ピラミッド型になっているため、個人的には満足しています。
僕自身はやや守備型だと認識していますが、守り過ぎると1位と4位が少なくなり、2位と3位が多くなりがちです。
しかし、今のところしっかり1位も多く取れているので、これは嬉しいです。
自分の持ち点や着順に応じた振る舞いが出来ているのではないかと感じています。

平均順位:2.31位
雀魂のトップランカー層の成績を見ると2.27位など凄い順位の人がいますが、そこまでではありません。
今の順位配分でもポイント収支はプラスなので、この調子で対戦数をこなせば自然と昇段していくのではと思っています。
玉の間で打つようになり一時期は悪化していたのですが、現在は昇り調子なので良くなってきました。

金の間を勝ち抜いてきたプレイヤーであれば、対戦相手が強くなる玉の間では、平均順位は当然悪化します。
今までの見栄えが良かった成績が悪化していくのはかなりのストレスですが、ある程度成績が安定してくるまで、データ収集だと割り切って淡々とこなしていきましょう。

平均和了:6197
和了時の平均打点です。
この数値はかなり高く、トップランカー層でもこの数値より高い人は見かけません。
打点については確かにかなり意識している部分ではありますが、この数字がトップクラスというのは、調べてみて自分でも意外でした。
ただし、単純に手放しで喜べるというわけではなく、そのために失っているものもあります(後述)。

和了巡数:12.12
トップランカー層は、大体が12.00を切っているプレイヤーが並びます。
この数値は和了した場合の平均巡数ですから、単純に牌効率的な部分などでトップ層より劣っているのかなと思います。
おそらく平均打点が高いのは、和了巡数を犠牲にしているのではと感じています。
トップ層で打点型のプレイヤーをほぼ見かけないので、打点よりも和了率・和了巡数の方を重視した方が、上位に行きやすいということでしょう。
打点が高く遅い手よりも、打点が低く早い手の方が強いので、これは道理だと思います。

和了率:22.72%
やや低めの数値だと思いますが、和了率は常に放縦率とのセットで見ないと意味がありません。
僕は守備寄り(自称)で臆病なタイプのプレイヤーなので、こういった数値になるのだと思います。
玉の間に到達した直後は25%前後ありましたが、ここまで落ちてくるのは、周りのプレイヤーもきちんとオリるプレイヤーが増えてきたという意味もあると思います。

放縦率:10.81%
自分では、よく守れている数値だと思っています。
トップ層は「和了率-放縦率」の値が12~13なので、12を目指して打っていければと思っています。
この「和了率ー放縦率」の値は、野球でいうOPSのように、プレイヤーの実力をざっくりお手軽に示す指標だと感じています。
この値が9~10だと、まだ地力が足りないというイメージがあります。

副露率:33.68%
個人的には、ほぼ感覚通りの数値だと感じています。
しかし、和了巡数や和了率を良くして、さらなる上達を目指すためには35%前後までは鳴く必要があるだろうと思います。
鳴いてからも、まあまあオリられる自信はついてきたのですが「あ、今の鳴いた方が良かったな」と思う頻度は多い印象です。
ここを上手く上げることができれば平均打点が下がり、和了率や和了巡数が良化すると思われます。
おそらく原因は、打点低下と片アガリのターツが残るのを嫌って、鳴くのがやや遅いところにあるのだと思います。
早いアガリは絶対的な正義なので、ここを上げつつ放縦率の上昇を抑えるというのは、今後の課題のひとつです。

立直率:19.76%
立直率についてはやや高いかもしれませんが、極端に低くもなく高くも無いため、とりあえず気にしなくていいのかなと思います。
副露率を上げていけば、自然と減っていくでしょう。
何も考えずにリーチしていた時期に比べると冷静に打てるようになってきたため、やや下がってきたとは思います。

意識し始めたことと、その手応えについて

序盤に意識すること

配牌時にメンツ候補が少なく、打点も低くなりそうな場合、後手に回った際に押せる材料が少なくなります。
そういった「良くない」配牌の場合は、多少遠回りしても、手役やドラ受け入れを意識していくことが重要だと考えています。
結局、他家に先制された際、ある程度の打点が無ければ押し返すことができません。
配牌が悪くどうせ遅くなるのであれば、せめて打点を確保して押し返せるような手組みをすることで、和了率を上げていこうとする意識です。
この考え方は、おそらく僕の「打点高め+和了巡数が遅め」という部分に繋がっているように感じます。
麻雀では早アガリが強いのは確かですが、どうしても遅くなる時に無理に鳴いていくよりは、面前でじっくり高めていく方が守備も安定するように感じます。

また、面前で進められそうな手なのかどうかも大切です。
悪形が多く、どうせ副露に頼る必要が出てきそうなら、重ねるだけで打点がアップする孤立役牌などは、孤立19牌よりも大事にして、多少引っ張るという意識になります。

 

・実戦での具体例


この配牌であるなら、面前は難しそうなので、白をポンする手になりそうだということがわかります。
したがって、鳴いても打点を少しは確保できるように、東と、ドラそばの7pを長く持ちつつ、チャンタも意識して、せめて2000点くらいにはしたいところです。
雀頭候補兼安牌でもある北2つは、ポンせずに大事にしておきます。
点数状況的にも、この局にすべてを賭ける必要はないので、鳴いても降りられるような逃げ道は確保しておきたいところです。


この手牌の場合は、面前か、喰いタンドラ1くらいは期待できそうです。
とはいえ、ダブ東やドラ中が重なると大きいので、ある程度面前の見込みが立つまで、9pや9sを切って行きたいところです。
カンチャンもそこそこあるので、役牌が重なればどんどん鳴いていき、面前・副露の両天秤で進めたい配牌です。


ドラ4つの勝負手なので、喰いタンでもなんでもガンガン鳴いて押していきたい手牌です。
ただし、トップが突出していて逆転はそこそこ厳しいので、ラスの親が仕掛けてきた場合、オリられるような安牌は持っていたいところです。

良い手なら押せるというのは、全員の点数が平たい場合です。
この局のように、トップを目指すのが厳しく有力なラス候補もいる場合、満貫以上が確定だからといって全力で押すというのには慎重になる必要があると思います。

中盤に意識すること

河が2段目に入るころには、まだ他家が先制していないにしても、もし先手を取られた場合、押せる状況なのかどうか確認しておく必要があります。

点数状況的に、この局で必死に押す必要があるかどうか考えましょう。
自分が4着の南3で、3着との点差が10000点以上あるのであれば、この局で何とか点差を縮めなければ、オーラスが跳満条件になり相当きついです。
逆にそういう状況ではなく、自分が原点以上や3万点以上ある場合などは、わざわざ押してやる必要が少なくなります。

みすみす1位の座を明け渡したくはないと思うでしょうが、ここで振り込んでしまうと2位どころか3位・ラスの可能性も出てきます。
リスクを冒して1位を取りにいくより、4位を確実に回避できるような動きをする方が、ポイントは溜まりやすいと感じます。

・例

例えば、このような場合に5sを切って、安牌を持つような先切りです。
まだ序巡なので、ここは3pツモ切りで良いのですが、他家の捨て牌の濃さによっては、ここで先切りしておく場合もあります。
どっちみちピンフが無ければ打点も低いため、7巡目以降は5s先切りで良いでしょう。
赤5sも切られてますし、5s暗刻の魅力が無いというのも、早い先切りを後押しする理由です。

よほどのことが無い限り、1シャンテンで他家に先制を取られたら、無筋を押すということは避けるようにします。
したがって、完全1シャンテンを維持せずに、先切りしてリャンメン固定をして安牌を持つということは、かなり大事になってきます。
もちろん牌効率で言うなら、完全1シャンテンが有利ですが、それよりも他家テンパイが入った時に、1つ安牌があるというのは非常に大きいです。

この考え方は、麻雀AI「Suphx」でも取り入れている特徴的な考え方で、将来の危険に備えるバランスの判断が多いように感じます。
「危険度の高い牌を切る」というリスクを、かなり大きいマイナスとして評価しているようで、僕自身もこの考え方は性に合っているので好きです。
和了率が低くなり放縦率も下がる守備的な考え方なので、現在のスタイルと大きく異なる人は、実践するのに抵抗があるかもしれません。
ただ、Suphxは序盤のリーチに対してシャンテン押しをそこそこしているので、その辺りの使い分けの判断が難しいところです。

終盤に意識すること

河が3段目に入ってきているなら、さすがに他家が全員ノーテンという楽観は捨てるべきでしょう。
振り込まないことを第一に意識しつつ、リーチに対してオリているようなつもりで進めていくべきです。
自分が仮にテンパイしたとしても、それなりの打点が無いとリーチは割に合いません。

このとき注意したいのは、他家の切る牌です。
玉の間で打つくらいのプレイヤーであれば、他家が明示的な先制サインを出していなくても、切る牌には慎重になっているはずです。
しかしそれでも、結構な危険牌をバシバシ切っているプレイヤーはテンパイが濃厚です。
終盤故にリーチしない打ち手も多いため、不意打ちには注意しましょう。

また、危険牌を切らずに形式テンパイが取れそうなら、なるべく狙っていきましょう。
鳴いた後に、無筋を切らなければいけないようなら、無理はしない方が良いでしょう。
ポンは安牌を2つ消耗する行為なので、確実に通る牌が確保できていないのなら、うかつにポンしない方が安心です。
ドラの在りかが見えていて、他家の打点が低そうだと断言できるなら、少しは押しても良いでしょうが、基本的には安全に降りることが第一です。

後手になった場合に意識すること

さて、他家のリーチが入った際の押し引きについての復習事項です。
良い手が入っているときに、そう簡単にオリたくないと思ってしまうのが人間の感情です。
しかし、そこをぐっととこらえて、押す理由と引く理由をざっくり計算して決めましょう。

以下は、押し引きの際に考慮する事柄について、主要なものについて書き出してみることにします。
厳密にこのポイントで計算して判断しているわけではなく、自分の中では、これくらいの影響の大きさだというイメージで見てもらえればと思います。
プラスマイナスがゼロの場合は、引くのが有利だと考えています。

<押す要素>
・リャンメン+打点2000以上が見込まれる +2、リャンメン+打点7700以上 +3
・悪形+打点が5200以上が見込まれる +1
・他家リーチが一軒のみ、脇からも出やすい待ち牌である(字牌・スジ引っ掛け19) +1
・自分が4着である +1、自分が3着である +1
・安牌が本当に一枚もない +1

<引く要素>
・1シャンテンである -3、2シャンテンである -6
・二軒リーチが入っている -3
・攻めている他家が4位である -3、3位である -1
・自分が1着である -2、自分が2着である -1
・テンパイ時、無筋456を切らなければならない -2
・テンパイ時、無筋2378を切らなければならない -1
・待ちの枚数が半分以下である(リャンメンなら4枚以下、悪形なら2枚以下) -3
・終盤(3段目)で流局が見込まれる -1

イメージとしては、以上のような感じです。
見てもらえるとわかると思いますが、後手を踏んだときの判断なので、押すにはそれなりの厳しい条件が必要です。
特に、1シャンテンから押すことは、非常に難しいということを頭に入れて欲しいと思います。
引く要素を多めに勘定しているので、見ていただければわかるかと思います。
現物・スジ19牌・字牌などであれば回すことはありますが、「リスクを冒してテンパイした後、結局勝負できる手になるのか?」ということが大事です。

プラスマイナスが0の場合は、引く方が有利くらいの感覚です。
つまり、リャンメン7700の1シャンテンであっても、無筋を切らないと維持できないのであれば、ベタオリした方が有利くらいの感覚です。
赤牌やドラがあまり見えていない場合も、他家が持っている可能性が髙くなるため、その危険度を考慮することが大事です。

こちらの先制リーチであれば、押し+5くらいのイメージなので、あまり難しいことを考えなくてもリーチが正解の場合が多いです。
ただ、親が4着だったりすると、リーチの圧を跳ね返して押してくることも多いため、もし追いかけられた場合に戦えるかどうかは重要です。
悪形はめくり合いになった場合にかなり不利なので、追っかけられた場合は危険だということを考慮しておくべきでしょう。

終わりに

「雀魂」について、現状の自分の成績の分析と、押し引きについてを紹介しました。
判断内容については、一番最近に読んだ「世界最強麻雀AI Suphxの衝撃」に強く影響を受けています。
世界最強麻雀AI Suphxの衝撃 (マイナビ麻雀BOOKS)

自分の持ち点や局の進み具合による打点評価の変化については、「統計学のマージャン戦術」の内容が頭に強く残っています。
東1局と南4局の満貫テンパイの価値は全然違うという話や、自分の持ち点が15000点の時と35000点の時の満貫の価値は全然違うという話が、かなり実用的でした。
「統計学」のマージャン戦術 (近代麻雀戦術シリーズ)

そして序盤の手組みや押し引き判断など、総合的な打ち方については、YouTubeのうに丸麻雀ちゃんねるが非常に役立ちます。
総合的な実践動画として、どのようなことを考慮しながら打っていくのかを、楽しみながら勉強することができるでしょう。

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