SRPG Studioで作成されたゲーム「異端のふたり」をプレイしました。
暗黒魔道士が主人公の少し風変わりなSRPG作品です。
コメディ要素とシリアス要素の両方が多分に含まれていますが、どんどん先へ進めたくなる魅力がある作品です。
1周目のクリア時間は約3時間でした。
ゲーム概要
村のはずれで暗黒クリニックを営む暗黒魔道士マルサスと、その助手ヨミズを中心にストーリーが進んでいくシミュレーションRPGです。
しかし敵の撃破を目的とする普通のSRPGとは違い、マップごとに様々なイベントや目的があるのが大きな特徴です。
行動や結果によってイベント内容に細かく差が出てきたりもします。
SRPGの形式で作られたアドベンチャーゲームやノベルゲームと言ってもいいのかもしれません。
戦闘前の情報収集での会話や交戦時の組み合わせによる専用セリフが多く、ついつい色々なパターンを試してみたくなります。
ステージ攻略はそれなりに頭を使わなければいけない場面が多く、一筋縄ではいきません。
しかしゲームファイルに同梱されているテキストファイルに攻略情報が載っているので、そちらを参考にしていけば攻略しやすいと思います。
いわゆる普通に敵を殲滅するだけのマップというのはほぼ存在しません。
様々なシチュエーションが用意されているので、プレイヤーを飽きさせないように作られていると感じます。
敵ユニットの説明文は個別に書き下ろされており、並々ならぬ作り込みが垣間見えます。
ついつい敵のステータス画面を開いて、全てのメッセージを確認したくなるのも本作の特徴です。
感想(ネタバレ無し)
想定されているであろう終章までクリアしました。
クリア後に閲覧できるおまけのあとがきにも書いてありましたが、普通のSRPGではプレイヤー側が使う機会のない武器を多く使うことができ、楽しかったです。
ステージ全域にワープできる杖や遠距離攻撃魔法、毒を付与する武器や蘇生の杖など、あまり触れることのないものを使うことができました。
非常に強力な味方ユニットもいますが、その一体がいてもクリアが余裕になるわけではないという点が面白いです。
お助けキャラの能力値が飛びぬけて強力なので、そのやり過ぎ感が新鮮でした。
また、本作で力が入っているシナリオ部分については、ギャグ要素が豊富で面白かったです。
結構はっちゃけたノリが多いので、そういったノリが苦手な人はいるかもしれません。
反面、人間の狂気や闇も多く描かれており、主人公サイドが暗黒魔道士であることを活かした物語が楽しめました。
攻略難易度自体は高くありませんが、全てのイベントを閲覧しようとすると、攻略情報が無いと大変だと思います。
ユニットを育てる楽しみは控えめですが、どのユニットをどう動かしていくのが正解なのか考えるのが面白い点だと思います。
SRPG初心者よりも、普通のSRPGをたくさんプレイしてきたプレイヤーの方が、新鮮な気持ちで楽しめるのではないかと思います。
少し変わり種のSRPGをプレイしたい人にはお勧めです。
RPGツクールでは、RPGだけではなくアドベンチャーなど様々なジャンルの作品が作られるようになってきています。
ひょっとするとSRPG StudioもSRPG以外のジャンルを作るのにも役立つ製作ツールなのではないかという可能性を感じました。
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コメント
いつもお世話になっております。 ちょいと久々にコメントを
先生はリワープ・遠距離攻撃・遠隔回復が使えるのに殺傷力が無いので許されるという稀有な方。
3章、4章にて何度も情報収集でアイテムが貰えてしまうのを確認。 リラ無双成るか
先生はSRPGだと滅茶苦茶有能な性能ですよね。
能力が低くてもそこそこ使えるのが面白いところです。
ティアリングサーガのシエラを思い出しました。