ぐーたら魔王のギルドライフ(フリー・ハクスラRPG)紹介・感想

ゲーム
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前書き

パーティを組んで、ダンジョンに潜って攻略していくという、典型的なハック&スラッシュなシステムのRPGです。
ハクスラ系のゲームでは、プレイヤーがキャラメイキングをしてパーティを組む作品が多いです。
古くはウィザードリィがそうですし、最近のコンシューマー作品で言うなら、世界樹の迷宮シリーズなどがそうでしょう。

しかし本作はそういった作品とは違い、既に作品の中で個性を持って登場しているキャラクターをパーティメンバーとして使用していきます。
昔ながらの硬派なハクスラダンジョンRPGが好みの人がイメージしている作風とは、少し違うかもしれません。
ただしゲーム部分は歯応えがあり、温くはないと思います。

クリア時間は約50時間以上です。

ダウンロードはこちら(「ふりーむ!」作品ページ)
ぐーたら魔王のギルドライフ

ゲーム概要

勇者パーティーに異世界へ飛ばされた魔王リントブルム(リム)が、元の世界に戻るためにダンジョンへ潜るというあらすじです。
最初は仲間がおらず、主人公のリムだけで潜っていくことになります。
キャラクターのグラフィックは美麗で、全体的に可愛らしい絵柄のものが豊富に使われています。
探索が進行するにつれて、仲間はどんどん増えていき、街で最大4人のパーティーを組むことができます(最新バージョン)。


ダンジョンの作りは、ローグライク風のランダム生成されたダンジョンです。
各階層ごとに雰囲気は変わりますが、アイテムや敵の配置などはその時々で変わってきます。
たまに特殊なフロアがあり、敵が大量にいるマップや、お店があるマップなどもあります。

戦闘は、オーソドックスなコマンドバトルです。
テンポはかなり良く、Shiftキーを押すことでオートバトルも可能です。
通常戦闘が煩わしい人にとってはありがたい機能と言えるでしょう。

本作では、レベルアップを街で手動で行います。
戦闘をこなすことで、パーティー共通の経験値(マナ)を獲得していくので、それを街で割り振ることでレベルアップできます。
全員均等にレベル上げしていっても良いですし、一点集中型で鍛えるという方針も可能です。


街では、クエストを受注したり、アイテムを売買する店があります。
その中でも少し独特なのが、装備品強化工房です。
キャラクターを強くする手段として、装備品の強化は重要な位置を占めます。
強化方法としては、まず必要のない装備品を消耗して「フィクト」というものを抽出していきます。
そのフィクトを消費して、装備品を強化していきます。

ダンジョン内では、かなり多くの装備品を拾うことができますが、レアな装備品を除けば、あとはほとんどいらないものです。
しかしそのいらない装備品でも、フィクトを抽出して、現在の装備品を強化するのに使えるため、集めるモチベーションが保てます。
また、一度強化した装備品は、今後新たに拾うときも、強化された状態が保たれます。
たとえば武器の「ダガー」を+5まで強化したとします。
そうすると、今後ダンジョン内で拾えるダガーも、同じく+5になっています。
強化するのは個々の装備品というより、その「種類」を強化していくという感じです。


また、コンフィグでは難易度も変更することが可能です。
いつでも変更が可能なので、難しいと感じたらイージーに変えたり、簡単だと感じたらハードにしたりすることもできます。
難しくすると獲得経験値も上がるので、弱い敵のところでは難易度を上げるなど、そういった利用方法も可能です(邪道かもしれませんが)。

感想

ノーマルでプレイした印象としては、割と高めの難易度であるという印象でした。
ダンジョンの節目にいるボスがかなり手強く、きちんと準備をしていかないと、全滅してしまうことが多かったです。
全滅してしまうと、稼いだお金や経験値が半分(とあるアイテム所持で減らすことはできます)になってしまうので、闇雲に突撃するわけにはいかず、それなりの慎重さが求められます。
セーブできるところも限られているので、初めてのボスに挑むときは、かなり緊張感があります。
基本的には、レベル上げをして挑めば、大体のボスは問題なく倒すことができます。
しかし自分のプレイスタイルでは、自然にダンジョンを潜っていくと、大抵はボス戦でレベル上げが必要になる印象でした。
レベル上げを頻繁に迫られる印象だったため、作業をしていると感じてしまう時間の割合が、少々長く感じてしまいました。

キャラクター同士の掛け合いなどは、緩い雰囲気のものが多く、和やかな気持ちになります。
しかしそんな雰囲気とは逆に、ゲーム部分は温くない歯応えがありました。
ゲームの見た目からは硬派でなさそうな印象ですが、歯応えがあるゲームが好きなプレイヤーにもお勧めできる作品だと思います。

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