RPGツクール製のフリーゲーム「芥花」(あっか)をプレイしました。
「拷問RPG」という物騒なジャンルが付けられていましたが、アドベンチャーゲーム+RPGというイメージです。
デスゲーム的な雰囲気が好きな人にはお勧めしたい作品です。
芥花(あっか)
ゲーム概要
近い未来、死に至ることが運命づけられた「致死者」7人が「辺獄」に集められるところから物語は始まります。
相手を拷問することで、その人物の「死因」を奪い、現世に戻ることを目指すデスゲームです。
ゲームのルートは複数あり、それぞれのルートでもさらに物語は分岐していきます。
主人公の黒浦芥花(くろうらあっか)は、無事現世に戻れるのでしょうか、というストーリーです。
ピアノをメインに据えた素晴らしいBGMが多く、独特の雰囲気を持った世界に引き込んでくれます。
1ルートは2~3時間あればクリアできます。
RPG的な要素はありますが、レベルなどは無い探索アドベンチャーというイメージです。
通常戦闘で得られるものはお金に該当するものなので、避け続けていても問題ありません。
ただし、戦闘で得られるお金を使って回復アイテムを豊富に用意すれば、強敵との戦闘は楽になります。
また、特定のイベントをクリアすることで、新しい技を習得したりすることもあります。
戦闘の難易度はそれほど高くなく、システムの仕組みを理解してコツを掴めば難しくありません。
本作は、相手のBPを0にする前に、意志力を0にすれば報酬が獲得できます。
しかし報酬を獲得しなくて良いのなら、単に強力な攻撃でBPを0にすれば、そう苦労せずに倒すことができます。
自分で難易度をある程度コントロールできるので、プレイしやすい作品と言えるでしょう。
ルートについての概要は、以下の通りです。
「ユウアイ」編は、ゲームの雰囲気を掴むのに最適なRPGアドベンチャーのルートです。
「ビョウドウ」編は、ユウアイ編で登場した人物たちをもう少し掘り下げつつ、本格推理アドベンチャーが楽しめるルートです。
「ジユウ」編はロマサガのように、自由な順番でサブシナリオや致死者たちとのバトルが楽しめるルートです。
エンディングも複数ありますが、RPGに慣れたプレイヤーでも歯応えを感じられるような戦闘バランスになっています。
感想(ネタバレあり)
1周当たりのクリア時間はそれほどかからないため、一気にクリアすることができました。
色々なルートをクリアしていくごとに、それぞれのキャラクターの背景や物語が掘り下げられていくのは面白かったです。
各ルートについて簡単な感想を書いていきます。
ユウアイ編
初回ルートなので、本作品の雰囲気を掴むのに最適な、オーソドックスなシナリオでした。
途中の選択によりシナリオ分岐もあるため、2度楽しめるルートでした。
分岐シナリオで、それぞれ別メンバーの死因も回収でき、登場人物の背景を掴むのに良かったです。
戦闘の難易度はほとんどなく、詰まることはほぼ無いと感じました。
最後の最後に謎の8人目の悪魔の出現もあり、謎を残した終わり方も別ルートへの期待が高まって良かったです。
ビョウドウ編
本格的な推理ゲームでした。
最初は本当に推理できるのか心配でしたが、しっかりと推理アドベンチャーになっていました。
イングリドは「うみねこのなく頃に」のベアトリーチェと見た目も口調もそっくりなのですが、このルートは推理物ということもあって、ますます一緒に見えてしまいました。
好きなキャラクターなので嬉しかったです。
ペネトレーターを利用した推理が非常に丁寧なので、犯人を当てられた人は多いのではないでしょうか。
僕の場合は、犯人自体は当てられましたが、内線電話のトリックは予想もしていなかったため、非常に驚きました。
確かに犯人の名前もトリックを暗示していますし、ユウアイ編での敗北後の姿はそういう意味だったのか!と感心しました。
エンディングで現世へ戻った後の描写は、ユウアイ編の続きのようで、芥花のやるせない気持ちが胸に響きました。
ジユウ編
ロマサガのようにどういう順番で進めていってもいい、フリーシナリオなテイストのルートでした。
このルートでしか閲覧できない死因もありますし、エンディングの種類も豊富です。
自由度が高い分、何をしていいか戸惑うかもしれませんが、複雑な攻略手順があるわけではないので、ある意味気ままに「芥花」の世界に浸ることができます。
ジユウ編では、プレイヤーの選択によっては、明かされていない様々な謎も明らかになります。
この作品を楽しみ尽くすならば、ぜひプレイしておきたいルートだと言えるでしょう。
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