ゲーム概要
TRPG風の短編アドベンチャーゲーム「クトゥルフ神話ADV 生命の秘薬」をプレイしました。
エンディングは3つあり、全てコンプリートするのには30分程度あれば可能なボリュームです。
ゲーム実況などと相性が良い作品ではないでしょうか。
プレイヤーは、難病で余命短い富豪の梨山氏から、どんな病でも治す「生命の秘薬」を手に入れるよう依頼され、探すことになります。
少しずつ手がかりを集め、時には探索をしてゲームを進めていきます。
ティラノスクリプトで作成されているので、基本は文章を読んでいく作品です。
しかし、文章を読むだけではなく、時には探索アドベンチャーのように、画面内をクリックして調査するシーンもあります。
また、様々な場面において、プレイヤーの決断が迫られることがあります。
その際には、2つのダイスを振り、その数値にステータス補正値を加えて、成功するかどうかが判定されます。
単なるノベルゲームではなく、TRPG的なテイストを持つアドベンチャーだという印象です。
ゲーム開始時には、キャラクターメイクをする辺りも、プレイヤーを世界に引き込むための、良い演出になっていると感じます。
感想(ネタバレ無し)
30分ほどで全てのエンディングを見ることができました。
コンパクトにまとまっているゲームなので、短編小説のように一息にクリアすることができます。
難易度も高くはありません。
本作はTRPGゲーム「クトゥルフの呼び声」(CoC)風に作られている作品のようです。
僕自身はそのTRPGを遊んだことが無いので、両者を直接比べることはできません。
しかし、クトゥルフ神話を題材にした作品に触れたことはあるので、その雰囲気は伝わってきました。
特に正気を削られるイベントについては、クトゥルフらしいおぞましさや恐怖が感じられました。
調べると危険なんだろうなとわかっていても、調べたくなる怖いもの見たさを抑えきれない衝動が心地よかったです。
ベストエンドを見るための条件は、最初のステータスを割り振りによっては、見ることが困難だと思います。
僕もそれで一度やり直しましたが、ゲーム自体長くないので、苦にはなりませんでした。
今回のシナリオは、クトゥルフ神話本来の「宇宙的恐怖」を感じるまでの壮大なものではありませんでした。
しかし、クトゥルフTRPGの雰囲気は十分に味わえる、コンパクトにまとまった作品だったのではないでしょうか。
また別のシナリオが作られたら、遊んでみたいと思います。
攻略メモ(ネタバレ注意)
エンディングは3種類あります。
依頼人である梨山氏に、「生命の秘薬(完成品)を渡す」「秘薬は手に入らなかった」の二つを選ぶことで、それぞれ見られるエンディングは、すぐに回収できると思います。
おそらく見つけにくいのは「生命の秘薬(未完成)」を渡すことで見られる最良の結末です。
これを手に入れるには、教団施設の奥の扉の鍵を開ける必要があります。
扉の鍵は、廃病院で現れる怪物を、ロビーで奇襲して倒したときに入手できます。
倒すためには、暴力の値がある程度必要であるため、パラメータの割り振りによっては、入手が困難です。
このタイミングを逃すと、廃病院に再度訪れることが不可能となるため、能力値が足りない場合は、ゲームを最初からやり直しましょう。
「生命の秘薬(未完成品)」を梨山氏に渡すと、無事にクリアとなります。
コメント