近年、ネット麻雀「天鳳」の強者プレーヤーがこぞって戦術本を出しています。
内容は様々ですが、中には読むことで、強くなった気がするだけの本もあります。
また、正しいことが書いてあったとしても、具体的な実践には繋げられない内容の本も多いです。
その中で最近発売された「定石 何切る301選」は、かなり優良な本と言えます。
特徴や売りとしては、以下の点が挙げられます。
・中級者以上向けの内容
・4人の強者たちの解答、意見が一致したものを載せている
・受け入れ枚数だけではなく、テンパイ時の良形率、点数、鳴きやすさなど、
総合的に期待値を判断し、解答を出している
・・・という点でしょうか。
牌効率という言葉は昔からありますが、現代は受け入れ枚数だけ注目してもなかなか上達はできません。
単に瞬間的な受けだけを求めるのではなく(今やスタンダードな理論となりつつある)5ブロック理論、2ヘッド理論、1シャンテンピーク理論など、そのような理論を理解する必要があります。
ネットで調べれば、これがどういうものか調べられますが、この本では、そういった現代麻雀の非常に役立つコラムも収録されています。
大事なのは、この本の問題を見て、実際に解いてみることです。
牌形を見て、自分ならこれを切るだろうというのを、実際と同じスピードで選び、答えあわせをしましょう。
おそらく、結構不正解が多いと思います。
しかし、不正解の分だけ伸び代があるということですから、これは非常に幸せなことです。
間違えた問題は、素直に解説を読み、次は正しく選べるようにしましょう。
暗記をするわけではなく、どういう観点からそれが正解なのかということをしっかり押さえましょう。
それができれば、別の状況においても、正解が選べるようになります。
また、実際の麻雀で、常に正解を選び続けることはかなり難しいと思います。
しかし、福地誠氏も著書などで言っているように「A級ミスをしないことが大事」です。
100点を取り続けることがとにかく大事というわけではなく、70点~80点の回答でも良いので、とんでもないありえない回答だけはしないよう意識して、あまり肩肘を張らずに読むのが良いとおもいます。
前作の「何切る300選」も購読しましたが、今回の方がよりオススメできる戦術本と言えます。
この本を1冊マスターすれば、何を切るかということに関しては、相当上達すると思います。
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