何か新しくゲームをやろうと思っていたところ、3DSの「アライアンス・アライブ」がなかなか好評との噂を聞きました。
聞くところによると、「サガ・スカーレットグレイス」より、よっぽど「サガ」しているという話で、非常にやってみたくなりました。
「スカーレットグレイス」をプレイした自分にとっては、凝ったシステムよりも、もう少し単純な物がいいなという気持ちがありました。
戦闘システム周りは「サガ・フロンティア2」くらいが一番好きです。
今回紹介する「アライアンス・アライブ」の制作陣は、シナリオは「幻想水滸伝」シリーズの人、ゲームデザインは「サガ」シリーズでバトル関連を担当していた人とのことで、ゲーム内容もそのイメージに近いものとなっています。
記事前半は、まだプレイしていない人にオススメする視点で書き、後半はプレイしている人に「自分はこのようにプレイしている」という視点で書いていこうと思います。
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サガシリーズとの類似点
「サガ」シリーズが好きな人向けに、どういったところが似ているか説明していきます。
まずキャラクターにレベルが存在せず、ステータスの値はキャラクター固定です(あとは装備品による多少の増減)。
HP・SPは戦闘終了時に上がることがある程度です。
ではどうやって強くなっていくかと言うと、強い技を覚える、技を使い込む、強い陣形を編み出す、強い装備品を集める、といった具合です。
強い技を覚えるには、戦闘中に技を「覚醒」する必要があります。
これはサガシリーズの閃きシステムと同じで、強敵であればあるほど強力な技を閃きます。 そしてその技を使い込んでいくことで、技の「ポジションレベル」や「解析率」が上がっていきます。
全ての技には3つの「ポジションレベル」が設定されています。
アタックレベル、ガードレベル、サポートレベルです。
陣形を決める際、それぞれのキャラクターの「ポジション」を決めるのですが、どのポジションでその技を使うかによって、効果が変わってきます。
例えば「乱れ雪月花」という技があるとして、そのポジションレベルがそれぞれアタックLv10、ガードLv5、サポートLv1のとします。
このとき、この技は、「アタック」のポジションのキャラクターが使えば、一番効果が高いということになります。
技によって、どのポジション向けなのか、大体決まっているので注意が必要です。
「解析率」は、技の熟練度のようなもので、100%に近づけば、それだけ効果が高くなります。
また様々な陣形があり、陣形によって戦闘を有利にできるのも、サガに類似した要素です。
ただ、前述したように陣形にはそれぞれポジションがあります。
アタックポジションには攻撃役を置き、ガードポジションには盾役、サポートポジションに回復役を置けば、より効率よく戦うことができます。
陣形はいくつかデフォルトのものがありますが、ゲームを進めれば、自分やポジションを決めて作成できるようになります。
これもありそうでなかった面白いポイントです。
本作の面白さ
さて、本作の面白さは色々あるのですが、まず第一に戦闘が楽しいです。
雑魚戦であっても、キャラや技など成長する要素が多いため、苦になりません。
さらに戦闘速度を2倍速、4倍速に切り替えできるため、作業的なレベリングでも楽です。
またストーリーも面白く、丁寧に作られていると感じます。
それぞれ別の世界に住む主人公たちの視点でストーリーが進行して行き、その主人公たちが次第に集まっていくという展開は、よくある展開ながらも、丁寧に描かれています。
初めて新しい世界へ到着して散策しているときなど、未知の土地を冒険している感があるのもいいです。
多少のんびりした雰囲気はありますが、決して生易しいストーリというわけではありません。
シリアス・ハードなところはちゃんと描かれているので、ご都合主義は感じさせません。
他に、ギルドメンバーを集めて、組織の規模を大きくしていく要素が楽しいです。
その組織が大きくなれば、戦闘中のサポート効果や、強い装備品、術など豊富になりますし、優位に進めることができます。
仲間がどんどん集まっていくという感じは、他には無い楽しさを感じさせます。
どの組織を大きくしていくのかも楽しい悩みが多いです。
プレイした感想(第30章くらいまで)
戦闘はそれなりに歯ごたえがあり、攻略しがいがあります。
陣形やメンバーを変えることで楽に戦えたりしますし、頭を捻らせるのが楽しいです。
まだ戦うべきではない強敵と戦ったりして全滅させられるのも、サガシリーズではよくあることでした。
しかしストーリー上、どうしても倒せない敵がいて、レベル上げに時間をかなり費やす必要は、今のところありませんでした。
途中、「幻想水滸伝2」のルカ・ブライト戦を髣髴とさせる強敵との総力戦は、運よくギリギリ1発目で倒せました。
ファイナルストライクという、切り札的な攻撃手段も面白いと思います。
切り札を出したあと、もう1つ持ったサブウェポンで何とか戦うという総力戦的な雰囲気が良く出ていると思います。
また、キャラクターそれぞれに何となく得意な武器はありますが、好きな武器を使わせていても何とかなるので、自由度が高いです。
攻略法が1つではなく、自分の好みの戦闘スタイルを濃く出しても切り抜けられるのは、良いゲームの条件だと思います。
攻略メモあれこれ
何はともあれ「盾役」を意識すると、戦闘が飛躍的に楽になりました。
陣形の設定でポジションがガードのキャラクターを作り、そのキャラにブロック系を使わせるとかなり安定します。
メンバーが増えてきたとき、ガードを二人にすると、さらにやりくりが楽になります。
一人のガードのHPが減ってきたら、もう一方が盾役になることで、激しい攻撃も交代で耐えることができます。
専門の回復役は一人いれば十分で、もう一人薬箱を持ったキャラがいれば万全です。
魔術が使えるキャラクターには「バイタルドレイン」を習得させておくことで、自給自足もできます。
また、ファイナルストライクは出し惜しみせず、ガンガン使っていくのが大事です。
特にボスなどは、この使用が前提となっている節もあるので、ガンガン使っていきましょう。
育て方については、自由度が高く、どれにタレントポイントを費やすか悩ましいです。
可能なら、頑張って5000ポイントの体力資質を習得させれば、後半は楽が出来ます。
しかしSP消費を下げる各種武器の資質が一番わかりやすい効果だと思います。
取り返しがつかない要素ではないので、効率を追い求めずに、自分のスタイルで楽しむのが吉かと思います。
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