学生野球を未経験で草野球を始め、10年ほどが経ちます。
10年経てば、色々なチームに所属したり色々な人と関わったりもします。
今回、草野球の楽しみ方、草野球に求めることは何なのか、自分なり結論を出したので書こうと思います。
僕の考え方の根本としては、草野球とは「みんなで楽しむための野球ごっこ」と思ってます。
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草野球は仕事ではない
究極の大前提ですが、まず草野球は仕事ではありません。
プロと違い、お金を貰うためにやっているわけではないですし、趣味でやっています。
趣味は、やっていて楽しくなければ意味がありません。
もちろん楽しいことばかりではなく、体力的に辛いこともありますが、憂鬱なものではないと思います。
ですので、楽しくないのであれば、無理に続ける必要は全くありません。
余談ですが、草野球は休日の余暇を使って、わざわざみんなで集まってやることですから、マナーは当然守らなくてはいけません。
集合時間の厳守や出欠席の連絡など、草野球でなくても当たり前の約束事です。
これは、仕事・趣味に関わらず、人としてのマナーだと思います。
ちょこちょこ、その辺りを軽く考えている人がいるように感じ残念です。
未経験者にとっての野球技術の意味
僕は、野球経験ゼロの状態から少しずつ技術が身についてくるのは、それ自体が楽しいことと感じています。
ここでわかって欲しいことは、重要なのは上達していこうとする姿勢であって、技術そのものではないということです。
僕のような未経験者にとって野球技術とは、達成度を表すトロフィーのようなものに過ぎないと思っています。
それに関連しますが、「勝つためのチーム」では、しばしばマナーよりも技術そのものが重視されます。
すなわち、上手な選手=価値がある、下手な選手=価値が無い、という価値観の世界です。
そのようなチームで僕のような未経験者は、経験者より技術を上げない限り、価値が無い選手のままです。
いくら出欠席の表明を素早く出して、集合時間に誰よりも早く集まったとしても意味はありません。
なぜなら、経験者より技術がない(=ヘタ)からです。
楽しむことと勝つことの線引き
野球という競技が、根源的に勝つことを目的にしている以上、そこから逃れることはできません。
しかし勝つために楽しさが犠牲になるのなら、それはもう楽しい趣味ではなくなります。
例えば、所属しているチームが勝つことを第一に掲げたために、下手な自分が一切出られない場合を考えてみましょう。
勝つためには、下手である自分が出ないほうが、チームにとって良いという場合です。
そんなのは面白くないはずです。
僕が「勝つための草野球」という言葉が嫌いな理由の一つです。
勝つためにそれが最善だとしても、弾かれた選手は楽しいわけがありません。
勝利至上主義のチームにおいて、野球が上手いということがすべてであるなら、自らも同じ理由で弾かれることを受け入れなければなりません。
多くのチームはうまいこと折り合いをつけ、出席率や貢献度などを考慮しながら、その範囲で勝つことを目指しているのだろうと思います。
しかしそういう中途半端な折衷案は、基準が明確でなければ、メンバーの不満を生むことにもなりかねません。
僕は曖昧な基準が嫌いな性分なので、そこがはっきりしていないチームはイヤでした。
会費やユニフォーム代も同じだけ払っているのに、明確でない理由で出場機会が減ったりするのはおかしいなと感じます。
草野球とは「プロ野球ごっこ」
結局、勝つことにこだわっても、上はどこまでもいます。
本当に勝つことにこだわるなら、毎日の練習、筋トレなど、調整など、いくらでも時間は掛けられます。
しかし、結局はみんな、仕事がある中で草野球をしているのであり、無限に時間をかけることは出来ず、どこかで妥協しています。
僕は勝ちにこだわらずに、みんなで気楽に「プロ野球ごっこ」のつもりで楽しめばいいのに、と思っています。
ちなみに、勝ちにこだわらないというのは、勝ちを目指さないという意味ではありません。
勝つことが第一目的ではないという意味です。
やはりチームのみんなが楽しいと思う最大公約数の方針で、勝ちを目指すのが一番楽しいと思います。
上手さより大事なもの
これはもう、出欠席の表明の早さに尽きると思います。
草野球で一番大事なのは、メンバーを集めることです。
多すぎても少なすぎてもいけない競技の特性上、監督も調整が非常に難しいところです。
そういう事情の中、先の予定であっても出欠席の表明が早いメンバーはそれだけで重宝します。
表明が遅ければ、助っ人を探す時間の余裕もなくなりますし、下手すれば試合が成立しません。
やはり出欠席の表明の早さと出席率が、上手い下手よりも一番大事だと思います。
その次に大事なのは、集合時間の正確さ、グラウンド整備などへの協力的な姿勢など、チームへの貢献度でしょう。
正直、試合の成績なんかよりも、そういった試合周りの雑用に協力してくれるメンバーが、一番財産だと思います。
まとめ
色々と書きましたが、草野球の一番の楽しみ方は、みんなで「プロ野球ごっこ」をすることだと思います。
そしてそのために必要なことは、一般的なマナーを守るということです。
草野球が楽しくないと感じ始めたときにはなぜ楽しくないのか、そして自分は草野球に何を求めているのか、一度じっくり考えてみてはいかがでしょうか。
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