「SRPG Studio」製のシミュレーションRPGです。
本編20章、クリアが任意の外伝シナリオが15章で、計35章からなる作品です。
オーソドックスなシナリオですが、ステージごとのコンセプトははっきりしていると感じるので、最後まで飽きずに楽しめる作品だと思います。
「:RE」と付いているのは、作者様が昔作った作品のリメイクとのことです。
クリア時間は約5時間半でした(外伝シナリオは5つほどしか出せていません)。
クリアしたステージに再挑戦して稼げるので、難易度は低めです。
稼ぎを一切使わない場合でも、やや簡単~普通くらいだと感じます。
目次
- 1 ゲーム概要
- 2 感想(ネタバレ無し)
- 3 攻略メモ(ネタバレ有り)
- 3.1 1章 姫とナイトと謎の刺客
- 3.2 2章 可憐な乙女の危機一髪
- 3.3 3章 放浪の貴公子
- 3.4 4章 紋章は今も胸に
- 3.5 5章 忠誠の証明
- 3.6 6章 『分家』の館
- 3.7 7章 細腕ガーディアン
- 3.8 8章 倦怠渦巻く王都
- 3.9 9章 少年は憎しみを抱く
- 3.10 10章 望む親、望まれる子
- 3.11 11章 降り立つ鴉
- 3.12 12章 気高き飼い犬
- 3.13 13章 標に誓う
- 3.14 14章 長き前奏の終わり
- 3.15 15章 紅人形の森
- 3.16 16章 高貴なる血の相克
- 3.17 17章 ダブル・ブラインド
- 3.18 18章 赤きジョーカー
- 3.19 19章 最後の刺客
- 3.20 20章 光へのトビラ
- 4 追加シナリオ
- 5 キャラ使用感(ネタバレ有り)
ゲーム概要
少女メアと傭兵ファルツが追っ手から逃れている最中、山小屋に住むレアン・アイセ・ユームの3人と出会う所から、物語が始まります。
メアが追われる理由、ファルツやレアンたちの過去が語られながら、物語が進んでいきます。
本作「闇を抜けて:RE」は、オーソドックスなSRPGと言いながらも、本作独自の要素がいくつか盛り込まれています。
作品の概要を説明しつつ、それらについても書いていきます。
少人数の仲間たち
本作では、最終的な味方ユニットは7人です。
したがって、出撃するメンバーを選ぶ際に頭を悩ませる必要はありません。
各ユニットはそれぞれ特徴がしっかりと分かれているため、攻略の際には使い分けを迷うことはないでしょう。
ちなみにターン開始時にセーブは可能で、キャラロストはありません。
応援システム
メアを除くすべてのユニットは、「応援」というコマンドを使うことができます。
応援をすることで、隣接するユニットのパラメータを一時的に強化することができます。
上昇するパラメータは、応援する側のユニットによって決まっています。
最初は1ポイントしか上昇しないため、攻略に与える影響は少なめです。
しかし応援を重ねることにより、「親密度」という隠しパラメータが上がっていき、上昇するポイントも大きくなっていきます。
さらに、親密度が上がることにより、追加される外伝シナリオも多くあります。
応援を一切使わなくてもクリアすることは可能ですが、余裕があれば積極的に使っていきましょう。
豊富なパターンのステージ
本作は、似たような攻略を求められるステージはほとんど見られません。
ステージごとに、テーマやコンセプトとでも呼ぶべき思想が込められてデザインされていると感じます。
増援による後方からの挟撃だったり、一点集中突破を求められるマップだったり、色々なパターンがあります。
意地悪だと思う仕掛けはあまり無かったと思いますので、ストレスを感じにくく、飽きずに長く楽しめるのではないかと思います。
感想(ネタバレ無し)
最後まで、とても楽しくプレイすることができました。
前項でも書いたように、各マップごとに色々なテーマが感じられて楽しかったです。
とはいっても、待ち戦法を禁止するような仕組みはほぼ施されていないため、慎重に進めていきさえすれば、詰まることは無い難易度だと思います。
ただし、味方ユニットが少ない割に、敵の数はそれなりに多いため、武器の消耗は激しめです。
攻略中にストックコマンドを使える味方がいないため、武器屋が無いマップで武器を使い果たしたら詰んでしまいます。
幸い、以前のマップをクリアして稼ぐことは可能なので、ゲーム進行そのものが止まることはありません。
ユニットが少ない分、一人一人のキャラクターがしっかり語られており、キャラ描写は濃密だったと思います。
追加シナリオも、キャラクターの背景を掘り下げる目的の内容が多いので、かなり作り込まれている印象を受けました。
少々胸が悪くなる展開が多少ありますが、全体としては王道なストーリーで面白かったです。
攻略メモ(ネタバレ有り)
究極の攻略法は、稼いでレベルを上げることです。
一部の難易度が高いマップはありますが、ほとんどはゴリ押しでもクリアすることは可能です。
プレイ記録の意味を兼ねて、記載します。
1章 姫とナイトと謎の刺客
適当に進めても難しくないマップです。
メアから3マス以内のユニットは命中・回避・必殺に5%の支援効果があるので、活用しましょう。
ファルツとレアンを前面に押し出し、アイセは削り役、ユームはトドメ役に徹しましょう。
2章 可憐な乙女の危機一髪
エフィンが孤立していますが、味方側に逃がしましょう。
後の敵は強くありませんが、おびき寄せる際は森の地形効果を生かし、効率よく戦いましょう。
3章 放浪の貴公子
武器屋がありますが、このマップが終われば、自由に購入できるようになるため、無理に買う必要はありません。
敵の弓兵はクロウでおびき寄せれば、そのまま反撃もできるため効率が良いです。
ボスは攻撃力が高めなので、レアンやファルツに任せます。
村ではお金が貰えたりするので、忘れずに訪問しましょう。
クリア後は、そろそろ武器の耐久が少なくなっているころだと思うので、忘れずに購入させましょう。
4章 紋章は今も胸に
縦に長いマップです。
細い山道を生かして、レアンやファルツを壁にしましょう。
しばらくすると、左下から増援が現れますが、しんがりユニットを細い道に置いて対応しましょう。
ボスのストラームは直間両用武器なので、レアンやファルツで対応します。
移動はしてこないので、こちらのタイミングで戦うことができます。
5章 忠誠の証明
ディアズは最初のターンからこちらに向かってくるので、最短で2ターンクリアできます。
まず、ディアズの最初のターンで攻撃を受けられるようにレアンを待機させます。
エフィン、アイセ、クロウはディアズの攻撃を補助したいので、倒されないような位置に待機させます。
ファルツやユームは、他のメンバーを守る壁として利用しても良いでしょう。
レアンの反撃が命中したら、2ターン目でレアンに攻撃させ、後は魔法攻撃が1発当たれば倒せると思います。
他の敵を倒して経験値稼ぎをしたいかもしれませんが、本作では過去のマップを繰り返して経験値を稼ぐことができます。
わざわざここで張り切って倒さなくても良いと思います。
6章 『分家』の館
序盤のちょっとした手強いマップです。
増援が多く、武器をたくさん消耗するので、しっかりと準備しておきましょう。
基本的に、私設兵のアーマーは手強いので無視していきます。
まずは左の部屋で扉の鍵や宝箱を回収します。
そうしていると、最初の部屋の階段から増援が現れるため、細い通路を利用して食い止めましょう。
そのままそこで増援が終わるまで戦っても良いですし、上の部屋から回り込んで進んでいってもいいでしょう。
最後は、メアを階段の上に待機させることでクリアとなります。
階段付近のアーマーが動き出してくるので、行動範囲ギリギリに待機させてクリアしましょう。
7章 細腕ガーディアン
エフィンとメアが孤立しているので、崖の狭いところへ後退していきましょう。
森の地形効果もあるので、それほど攻撃を受けず凌げるはずです。
エフィンの近くの敵を撃破すると500Gを貰えるので、出来るだけ倒しておきたいところです。
ボスは攻撃範囲に入ると移動して攻撃してきます。
お互いが森にいるため攻撃は当たりにくいです。
応援を使ったり、メアの到着を待つなどしてから戦いましょう。
8章 倦怠渦巻く王都
大量の雑魚敵と戦わされる、かなり斬新なマップです。
見た目で圧倒されますが、全く危険はありません。
序盤でレベル上げしにくいユームに積極的に稼がせるには打ってつけのマップでしょう。
時間が掛かっても良いので、安価な武器を使って倒していきましょう。
9章 少年は憎しみを抱く
サイレンを倒してしまうと敗北になってしまうため、ファルツと交戦させないようにしなければなりません。
幸い、サイレンはファルツしか狙ってこないので、他のユニットで進路を邪魔しましょう。
ファルツに数名を帯同させて、どんどんボスの方向へ先行させていきましょう。
他のメンバーは、サイレンの道を塞ぎながら遅れてついていきます。
橋など狭い箇所を利用して塞いでしまえば、サイレンは反対側に回り込もうと離れていくので、これを利用して遠ざけましょう。
10章 望む親、望まれる子
まずはマップ左の方の赤い家を目指しましょう。
アイセで尋ねるとユームが仲間になります。
魔道人形は固いので、ユームを仲間にしてから戦うか、レアンにギガンテスを持たせれば対抗できます(命中は低いですが)。
ボス周辺の敵が多いので、少しずつおびき寄せて戦いましょう。
ボスのエウリは弓兵で積極的に動いてくるので、おびき寄せるユニットがやられてしまわないように注意しましょう。
11章 降り立つ鴉
囲まれている状況なので、まずはいずれかの方向へ逃げましょう。
5ターン目に北と西からナイトが現れるので、東の川に囲まれた橋へ向かうのがオススメです。
増援のナイトは攻撃力がそこそこ高いので、細い場所を利用して丁寧に迎撃しましょう。
ボスは素早さと必殺率が高いので、追撃を受けないユニットで戦いましょう。
直間両用武器を装備していますが、移動はしてこないので、ファルツやレアンで戦うのが良いでしょう。
12章 気高き飼い犬
無傷で突破するには難しい進路です。
魔道士のサンダーボルトがかなり強力なので、アイセでクロウを応援しながら、少しずつ進めていくのが良いでしょう。
奥の魔道士2体は、最初は待機型ですが、一度交戦すると移動するようになるので、行動パターンの変化に注意しましょう。
6ターン目からは、背後から剣士が増援で現れます。
手持ち無沙汰な前衛ユニットを背後に置いて対応するようにしましょう。
13章 標に誓う
どんどん敵が復活していくので、復活速度を上回る速度で敵を倒していく必要があります。
味方が倒されてしまうと、戦力的にかなり不利になるので注意しましょう。
ダイヤのカードは、突出して攻撃力が高く危険です。
レアンに攻撃力の高い斧を装備させて、必ず一撃で倒しましょう。
攻撃力が足りなければ、右の武器屋で品質の良い装備品を買うということも必要です。
人形兵も厄介で、ユームかレアンくらいでしかまともにダメージを与えられません。
どうしても苦戦するようでしたら、クエストでレベルやお金を稼いで、右の武器屋で良い装備品をアタッカーに揃えてから攻略に臨みましょう。
14章 長き前奏の終わり
狭い地形を上手く生かして、敵をおびき寄せながら戦いましょう。
それほど難しいマップではありません。
ただし増援が継続的に出現するので、迎撃しやすい場所で待ちましょう。
強力な斧・バーサーカーを装備した敵は、命中が低いので、必要以上に怖がらなくても大丈夫です。
二つ並んでいる村では、左はクピドの弓、右はバーストの魔法が手に入ります。
15章 紅人形の森
友軍はすぐにやられてしまうので、気にせずにゆっくりと進軍しましょう。
騎馬兵などは、ある程度近づくと、一気に近づいてくるので注意が必要です。
そのほかは待機タイプが多いので、外側から少しずつ打ち崩していきましょう。
長めのステージなので、武器が足りなくならないように、準備しておきましょう(マップ上に武器屋はあります)。
16章 高貴なる血の相克
長い射程を持つエアロの魔法を持つ魔道士が厄介です。
射程内に入らないように、まずはこちらに向かってくるスケルトンたちを迎え撃ちましょう。
こちらから進軍させていく際は、守備力と魔防の上がる地形効果を上手く利用すると楽になります。
エアロの攻撃力は大したことは無いので、魔防が上がる床で待機させながら進んでいけば、被害をだいぶ抑えられます。
ギュイネに近づいていくと、すぐ近くからスケルトンの援軍が出現するので注意しましょう。
ギュイネはかなりの強敵です。
ケイオスによってHPを吸収されるので、まずはギュイネの隣にエースを待機させて、敵のターンの反撃でダメージを与えます。
その後は距離を取って、村で手に入る「呪いの札」を使用して、あと一撃で倒せるHPまで削ります。
最後は、トドメの一撃を当てればそのまま倒すことができます。
それなりにユニットが育っていないと、かなり苦戦を強いられるでしょう。
17章 ダブル・ブラインド
ぐるっと回り込んでミスフの元まで行くマップです。
要所要所で、ミスフの射程に入らないよう慎重に進んでいきましょう。
積極的にこちらに向かってくるのは騎馬兵だけなので、迎撃する位置やタイミングを合わせて、戦いやすい場所で交戦しましょう。
ミスフの北側は、ミスフの射程と魔道人形、さらに弓兵などの射程と重なり危険なので、レアンなどのタフなメンバーでおびき出しましょう。
最後は銀の槍を持ったアーマーの攻撃+ミスフと強力ですが、最悪、ミスフの長距離攻撃だけでも使い切らせられれば楽になります。
18章 赤きジョーカー
ルシエン一人が相手のマップです。
敵ターンに攻撃を受けて倒されてしまうと、相手のスキルにより、一気にほぼ全滅させられてしまいます。
こちらのターンで、何とか一気に倒しましょう。
正攻法ではなかなか難しいので、リセットを繰り返して、何とか攻撃を当てて倒しましょう。
メアの支援効果を使いつつ、レアンの攻撃、ユームの防御無視攻撃、呪いの札などで押し切ります。
19章 最後の刺客
敵ひとりひとりがタフなので、少しずつ倒して進んでいきましょう。
エアロを持つ敵は、森を突破していくのは大変なので、右から大きく迂回していきましょう。
攻撃範囲に入らないと動かない敵が多いので、進軍スピードを緩められれば、それほど難しいマップではありません。
20章 光へのトビラ
最初は部隊を3つに分けて進んでいくマップです。
僕の場合は、左にユームとアイセ、右にレアンとメア、真ん中に残りの3人を配置しました。
最後のマップなので、武器屋回復手段は十分用意しておきましょう。
援軍で現れるメーユは、放っておくとディアーネと会話をして、撤退させてくれます。
好きなように前進させておきましょう。
ディアーネ説得後は、玉座左右の階段から増援が現れ始めます。
増援を広い場所と捌くのは危険なので、狭い通路で迎え撃ちましょう。
増援はいずれ止まるので、止まってから、左右のレンジヒール持ちを弓で攻撃して倒します。
ネイエフは強敵なので、攻撃を仕掛けたユニットは反撃でどんどん倒されてしまうでしょうが、全員が生き残っていれば倒せるはずです。
メア以外のユニットは交戦時に会話イベントがあるので、必見です。
追加シナリオ
「応援」コマンド使用による、ユニット同士の親密度上昇により追加されるクエストです。
詳しい条件はわかりませんが、スポットが当たっているユニット同士の親密度を上げれば出現すると思われます。
普段からこまめに応援を使っていれば、いくつかは自然と追加されていくでしょう。
ただし、全てを見つけようとするには、クエストなどを積極的に行い、応援で親密度をかなり稼ぐ必要があります。
僕は全部を見ることはできませんでしたので、本項では一部を紹介します。
挑戦できる時期は任意なので、難しいと感じたら、本編を進めてから選択すれば楽にクリアできます。
0章 私たちと一緒に・・・
レアン、アイセ、ユームらに関わるクエストです。
全員レベル1で、ほぼ詰め将棋に近い構成です。
右上か左上の村を利用して、レアンを前面、その後ろにアイセ、最後にユームという順で配置して凌ぎましょう。
傷薬が命綱で、かなり難しいマップでした。
21章 彼方への祈り
アイセとクロウとレアンのシナリオです。
それほど強力な敵はいないので、サクッとクリアしてしまいましょう。
22章 常世の世界にて
レアンとファルツのシナリオです。
途中からモンスター退治に変わります。
HP再生力が大きいので、1匹ずつ1ターンで集中攻撃させましょう。
もしギガンテスの斧が残っているなら、かなり有効です。
23章 砕かれた郷愁
ファルツとユームのシナリオです。
特に難しい部分はありません。
キャラ使用感(ネタバレ有り)
・ファルツ
技と速さに優れ、確実性のある前衛として活躍しました。
序盤の攻撃力はレアンに劣りますが、性能が高い武器を持たせることで、それほど見劣りせずに戦えます。
追撃できないほど素早い強敵相手では、一撃が重いレアンの方が強い印象があります。
・メア
倒されるとゲームオーバーという足かせがありますが、全員に対しての支援効果が地味に効きます。
攻撃できない位置取りをするのは当然として、ストック代わりに武器を持たせておくと、何かと役立ちます。
・レアン
力が圧倒的に高く、ずっと頼れ続ける前線の鬼です。
斧の高い攻撃力も合わさり、ボス戦でも非常に頼れます。
敏捷もそれなりに高いので、それなりの武器を持たせればガンガン敵を倒していけます。
・アイセ
序盤はほとんどの敵に対して有効打を与えられる貴重な魔法使いです。
ただ、撃たれ弱いのに加え、技と敏捷の低さが痛く、まともに運用できないことが多かったです。
敏捷が低いせいで、敵からも追撃を受けやすいのはキツかったです。
せめてどちらかが髙ければ、もう少し活躍の機会もあったと思います。
応援で魔防が上げられるのは少し助かりました。
・ユーム
高命中・防御力無視・近接射程という、あまり見ない面白いユニットでした。
確実にとどめを刺せるユニットとして、中盤以降特に役立ちました。
強いボス相手にも、安定してダメージを与えられるのは助かります。
射程2の隼眼の指輪が手に入ると、さらに活躍の場は広がります。
・エフィン
貴重な回復役です。
しかし聖属性の魔法を持たせられれば、魔法攻撃役としてアイセより役立ちます。
回復に魔法攻撃に忙しいユニットです。
・クロウ
そこそこの打たれ強さと高い敏捷で、射程2の敵をおびき寄せるのに役立ちました。
攻撃力はそれほど高くありませんが、確実性のある攻撃で、地道に活躍を続けられました。
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