①押し引き判断
②オリの技術
③鳴きの技術
(④牌効率)
今回はこの①、押し引き判断について、書いてみようと思います。
ちなみに、このページの対象者ですが、初心者向けに書いてます。緻密な押し引き判断を論じる戦術本は、良書がたくさん出ていますので、そちらにお任せしようと思います。
(ネマタさんや福地さんの本)
ここでは初心者の方が実践しやすいように、なるべく大まかに、わかりやすく書いていこうと思います。
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押し引きとは
前回、麻雀で強くなるには、以下の点が大事と書きました。
まず、「押し引きって何?」という話からです。
麻雀における押し引きとは、相手が攻めてきているときに、こちらはどうするかという話です。
押し引きを判断するには、大体以下の情報が重要となります。
①相手がテンパイしているかどうか、相手の点数は高そうかどうか
②こちらはテンパイしているかどうか、待ちは良いか悪いか、点数は高いかどうか
③自分と相手の点差などの状況、何局目か。
以上3点を、順番に考えていきます。
相手がテンパイしているかどうか、相手の点数は高そうかどうか
これは、相手がリーチしていれば明確に分かります。
しかし、相手が鳴いているときは微妙です。
その場合は、一鳴きで12順目、二鳴きで10順目、三鳴きで8順目以降なら、相手はテンパイしているものとみなして判断しましょう。
そして、点数が高そうかどうかの判断基準については、親か子かという点が重要です。
とりあえず迷ったら、親リーチは平均9000~10000点ほど、子リーチは5000~6500ほど、と考えておけばいいと思います。
(赤牌4つルールの場合)
相手が鳴いていれば、もっと推理しやすいです。
役牌、染め手、タンヤオ、ドラ数など、見えている牌から推理できます。
こちらがテンパイしているかどうか、待ちは良いか悪いか、点数は高いかどうか
これはかなり大事で、初心者のうちは感覚を養うのが難しいかもしれません。
配牌からテンパイに向かって一生懸命やっているのに、途中で諦めるのは苦痛です。
しかし、相手に先手を取られた時点で、ほとんど諦めなければいけないのが麻雀の宿命です。
ただし、こちらもテンパイしているなら、押せる場面はぐっと増えます。
まず、良形の待ちであれば、相手の半分くらいの点数があれば押せます。
つまり、相手の親のリーチが9000点ほどと見積もるなら、良形で3900+相手のリーチ棒くらいあれば、まあまあ押せるという判断になります。
そして、相手の子のリーチが5000点ほどと見積もるなら、良形2000点+相手のリーチ棒くらいあれば、これも押せるかなというところです。
次に悪系の待ちであれば、相手と同じくらいの点数が必要になります。
親リーチに対しては悪形8000点ほどが必要で、子リーチに対しては悪形5200点ほどは欲しいところです。
しかし、1シャンテンであればほとんどの場合、押すのは難しいです。
もし押せるとしたら、8000点以上見込めて、受け入れ種類が多い完全1シャンテン、ダブルリャンメンくらいの1シャンテンでなければ厳しいです。
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完全1シャンテンとは、未完成の面子で、以下のような状態です。
例:11 334 78 *** *** (*=完成した面子)
2か5、6か9を引けばテンパイですが、さらに1か3を引いてもテンパイになる形です。
1か3がアンコ化したときに、お互いが雀頭になれるように補い合っています。
ダブルリャンメンは、完全1シャンテンの一つ下の状態で、
例:11 34 78 ? *** *** (?=安牌など)
アンコになる可能性は切り捨てて、1つ安牌などを持っておく形です。
ピンフを固定したいときや、リーチに対応できるように安牌を1つ持っておく、少し守備力を重視した状態です。
自分と相手の点差などの状況、何局目か
極端な話、オーラスで自分がトップのときに、ダントツでラスのリーチに押す必要は全くありません。
それと同じで、下位のリーチには、引き気味に打つのをオススメします。
下位の人にとっては、上位の人が勝負してくれれば、同じ土俵に立てるので喜んでしまいます。
また、局が進めば進むほど、守備的になったほうが良いです。
東場では、ある程度点数集めに行くべきですが、南場では守り気味に行くことをお勧めします。
一局の中でも、順目が進めば進むほど流れる可能性が高くなっていきます。
そうなってくると、押しても自分が上がれる可能性も低くなるため、引いたほうが有利な場面が増えます。
相手のテンパイに対しての押し引きとして、大まかにまとめると、以下のようになります。
相手のテンパイが入った!
・自分の手が2シャンテン以前
ほぼオリ。
・自分の手が1シャンテン
10局以前で、かつ8000点以上あり、完全1シャンテンまたはダブルリャンメン以上の受け入れがなければ、オリ。
・自分もテンパイ
リャンメンであれば、相手の点数の半分はある手か?
悪形であれば、相手の点数と同等の点数の手か?
なければオリ。
ざっとまとめると、以上のような内容です。
本当にざっくりとした指標ですが、初心者の方にもわかりやすく使いやすいように心がけました。
中級者になってくれば、より精度を上げていけば良いと思います。
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