ひとつの戦争を、4人の主人公の視点で追っていく作品が、本作「一週間戦争 Re change」です。
この作品は、RPGツクールVX製の作品「一週間戦争」をリメイクした作品です。
僕は以前、リメイク前に本作をプレイしてクリアしたのですが、そのときも面白かったという記憶がありました。
本作がリメイクされたということを知ったとき、ゲーム内容は大きく変わっていないとのことでしたので、プレイするか迷いました。
しかし、以前プレイした記憶が薄れており、紹介記事も書きたいという思いがあったので、今回プレイしました。
ストーリーは変わっていませんが、グラフィックやゲームシステムなどは、より洗練されて遊びやすくなっていると思います。
興味を持った人は、ぜひプレイしてみてはいかがでしょうか。
プレイ時間は、約15時間でした。
ゲーム概要
本作は「シミュレーションRPG」と銘打たれています。
しかし、いわゆるファイアーエムブレムのようなコマを動かしていくようなゲームではありません。
「シミュレーション・ロールプレイングゲーム」の本来の言葉の意味のように「様々な状況を舞台にした、役割体験ゲーム」と言えると思います。
つまり、4人の主人公の視点を通して、それぞれの視点で「一週間戦争」を体験していくということです。
4人のうち、誰からプレイするのかは自由です。
最初にレギル編をプレイしさえすれば、後は誰を選んでも大きな問題はないと思います。
難易度の違いはありますが、それぞれゲームシステムが違うため、単純に難しさは比べられません。
以下、それぞれの主人公の概要を簡単に説明します。
・レギル編(難易度★~★★)
最初にプレイするにはうってつけの主人公です。
主に、戦場で敵兵と戦うことが中心となります。
自分のステータスや準備を整えながら戦場を生き延びていき、少しずつ成長していくRPG的な面白さがあります。
難易度は星2個どまりですが、後半のボス戦など難易度の高い箇所はあります。
死と隣り合わせの戦闘パートは、程よい緊張感があります。
・エルミィ編(難易度★★~★★★)
本作の物語の中心に位置する主人公です。
そのため、最初にはプレイしない方が良いという説明があります。
軍団を指揮し、様々な特性を持つ武将たちを適切に運用しながら進めていく、ウォーシミュレーションの色が濃い主人公です。
その他にも、随所にミニゲームが挿入されます。
難易度はそれほど高くありませんが、様々なことを考えながら戦っていく面白さがあります。
・グゼイド編(難易度★★~★★★★)
ダークなストーリーが魅力な主人公です。
敵と追っかけっこをして撃破するシューティング(?)的なパートと、レギル編のボス戦と同様の戦闘パートがメインです。
ボス戦はハードな戦いが多く、少なくともレギル編の後にプレイしたい主人公です。
・ミア編(難易度★★★★★)
敵に見つからないように進んでいくステルスアクションパートと、敵の背後をとるアクションパートが中心です。
単純な難易度で言えば、確かに高めだと思います。
しかし、他の主人公を先にプレイしても、何か練習できるわけではないので、何番目に選んでも難しいことに変わりはないでしょう。
ゲームファイルに攻略が同梱されているので、困ったときはそれを読めば、クリアは可能なはずです。
感想(ネタバレ無し)
戦争を題材にした、ドロドロあり、燃え展開あり、感動あり、涙ありの群像劇と言えます。
主人公ごとに雰囲気がかなり違い、ゲームシステムも様々なので、あまり飽きずにどんどん進めていくことができます。
ゲームパート以外は、会話や文章中心で進んでいくアドベンチャー的な作りですが、ストーリーのテンポがとてもいいと感じました。
主人公を含め、登場人物のほとんどが魅力的で、良い存在感を出しています。
ストーリー内容などは、特別奇をてらったものはありませんが、キャラの魅力や演出の上手さで引き込まれていきます。
ゲームを盛り上げる一枚絵などのグラフィックがかなり豊富に用意されており、リメイクは大変だっただろうと思います。
ゲームの難易度としては、並くらいですが、一筋縄ではいかないところもあります。
しかし、セーブポイントが豊富で、リトライしやすいシステムが整えられているため、ストレスはかなり少ないです。
セーブに使用できるファイルは130も用意されており、全てのセーブ機会で別々に保存しても、なお余る数です。
詰み防止のためにも、どんどん新しいセーブデータを作っていくプレイが安全でしょう。
ミア編での、敵の侵入を食い止めるアクション・タワーディフェンス的なパートは、難易度が高い部分でした。
しかし何度もプレイしながら覚えていけば、必ずクリアできるようになっています。
ゲーム中でも屈指の難易度ですが、それまでのプレイとは関係なく、プレイヤーの操作だけが試される場所なので、何とか頑張ってクリアして欲しいなと思います。
全体的には、戦争やファンタジー的な内容が好きな人であれば、多くの人が楽しめる内容だと思います。
気になった人は、まずはレギル編からでも触れてもらえれば、この世界にのめり込んでいると思います。
攻略メモ
レギル編
レギル編の準備パートでは、重要なステータスを見極めて、効果的に無駄なく成長させていくことが重要になってきます。
ある程度、プレイヤーの好みの戦闘スタイルにすることは可能です。
安定性を追求するなら体力と命中、振れ幅が大きい戦闘スタイルにするなら攻撃と回避を重視して上げていくと面白いです。
個人的な印象としては、「命中>体力>回避>攻撃」という順序で重要かと思います。
攻撃の優先が低い理由としては、かなり攻撃力を上げない限り、一般兵を一撃で倒せないからです。
どうせ2回攻撃しないといけないのであれば、攻撃の確実性を上げる命中と、継戦能力を確実に上げる体力が重要だと思います。
こだわりが特にないのなら、まず初日にすべきことは、武器の変更です。
武器の変更はAPを消費するので、日ごとに何度も変更するのは勿体ないです。
初期装備の大剣にメリットは無いため、バスタードソードかグレートソードに変えましょう。
あとは、APの最大値を上げてくれる兵士と、効果が「◎」の特訓を優先すれば、間違いはないと思います。
戦闘パートで気を付けることはあまりありません。
必殺技は、強い兵士に取っておくことくらいでしょう。
もしボス戦で苦戦するようなら、その前の通常戦で必殺技ポイントを温存し、ボスで一気に使うようにしましょう。
その場合は、衛生兵を最大限に有効活用する必要があります。
・ティエス戦
準備として、命中を重視したグレートソードにしておくこと。
あとは回避以外の命中・攻撃力・体力、好きなものを上げておきましょう。
ティエス戦の基本方針としては、一の太刀、二の太刀は防御、三の太刀は回避します。
そしてHPが低くなってきたら、逃げて回復薬を使いましょう。
立ち絵で目が閉じていると、奥義を使ってくるため、逃げないと大ダメージを受けてしまいます。
そのため、逃げるのに使用する必殺技ポイント(2ポイント)を必ず温存しておくようにしましょう。
・ヴォクス兄弟戦
ティエス戦よりもずっと難しく感じました。
五日目のアルマティス要塞で、準備を念入りにしておきましょう。
ティエス将軍から稽古をつけてもらうと、かなり能力が上昇するので、必ず利用しましょう。
それと体力と回避を上げてもらうと良いでしょう。
ヴォクス兄の攻撃力は65、弟は80なので、体力は280あれば、ちょうど効率が良いと思います。
(ヴォクス兄の攻撃は4回耐えられ、弟の攻撃は3回耐えられる状態)
前哨戦の通常戦闘では、必殺技ポイントを一切使わず、全て温存しましょう。
そして必殺技をすべてボスに叩き込めば、勝ちが見えてくると思います。
必殺技は必中なので、回避が高い兄(移動速度が速い方)に優先して費やすと良いでしょう。
自分がヴォクス戦を突破できたパラメータは、以下の通りです。
必殺技中心なら、ツヴァイハンダーでも大丈夫だと思います。
グゼイド編
敵を追いかけて倒していくパートでは、何人か倒した後、「MAX」が表示されたら、すぐに必殺技を使いましょう。
そのあとのエリア移動は、移動先の構造はランダムだと思われるので、どこを選んでも大丈夫です。
壁や川などの障害物があるマップは、敵を隅に追い詰めるとまとめて接触しやすいので、積極的に狙いましょう。
・???(ギアン戦)
戦闘開始時に目を閉じていたら、必殺技で800ダメージを受けるので注意しましょう。
避けるには、必殺技ポイントを2P消費して先手を取り、その後1P消費して戦闘回避します。
再度接敵して、また目を瞑っているときは、同じように回避します。
必殺技ポイントが足りなければ、ダメージは覚悟しましょう。
相手の通常攻撃は、通常で300ダメージ、防御で150ダメージです。
それほど脅威ではないので、特にこだわりが無ければ防御で良いと思います。
・サムソン戦
セリフに関係なく、戦闘開始前に目が白目だったら、必殺技(ダメージ1000)を放ってくるので注意しましょう。
以上が有効打となります。
相手の攻撃は、基本的に防御していれば、自然と必殺技ポイントが溜まっていくと思います。
・ティエス戦
かなりの長期戦になりますが、基本を押さえておけば安定して戦えるはずです。
まず、今までと同じく、戦闘開始前に目が閉じている場合、必殺技を出してきます。
その場合は、必殺技ポイントを消費して先手を取り、一度戦闘回避して仕切り直しましょう。
これらが有効打となります。
相手の攻撃に対しては、基本的に防御して、HPが減ってきたら、戦闘から離脱して再生を使いましょう。
戦闘回避のためのポイントは温存しつつ、必殺技も積極的に使っていきましょう。
ティエスを倒すことができれば、グゼイド編はひとまずクリアとなります。
エルミィ編
武将を選んで、軍団戦を行うパートがあります。
チュートリアルに従って、大きなミスをしなければクリアできると思います。
一騎打ちを積極的に狙っていった方が、クリア時間は短縮できます。
ただし、普通の戦闘で勝利することによって士気が上がり、能力値も上昇します。
そのため、一騎打ち用の武将と普通戦用の武将は両方バランスよく選んでおきましょう。
基本能力が高いアルムは、一騎打ちでも普通戦でも頼れる武将です。
たまに病気によって選択できないターンもありますが、それを考慮しても強力な武将です。
一騎打ちは、武将の蓄積ダメージが5になると戦闘不能になってしまいます。
敵の必殺技に気を付けながら戦い、危険域に達したら、一騎打ちを中断しましょう。
中断すれば、こちらの武将の蓄積ダメージはリセットされます。
ミア編
ミア編は難易度が高いですが、基本は覚えゲーだと思ってプレイしましょう。
ゲームファイル同梱されている攻略を見れば、大体クリアできると思います。
屋根裏での刺客の迎撃はなかなか大変ですが、こればっかりはアクション性もあるので、根気が必要です。
敵の行動パターンは同じなので、上手くいかない場合は、色々なルート・タイミングで試行錯誤することが大事です。
最終日
・ミア対アサシン集団
かなり難易度が高いです。
左右の通路から矢継ぎ早に敵がやってくるので、どれくらいのスパンで敵が来るかは、体で覚えるしかありません。
文章で攻略を書くのは難しいですが、自分の場合は、まずすぐに右の通路の直線にいる、比較的移動速度が速い刺客を一人か二人倒します。
その後、すぐにスタート地点に戻り、左の通路から最小の円を描くように、ぐるっと元の部屋に戻ります。
その過程で、自然と何人か背後から倒せるはずです。
その後は初期位置に陣取り、左からの敵は正面から倒して排除し、右からの敵は、近くのT字路を利用して、タイミングが合えば背後から倒します。
背後から倒すことに時間をかけすぎると、左の通路からの敵の侵入を許してしまうので、気を配りましょう。
時間に余裕がないので、狙えるときだけ背後を狙っていきます。
・グゼイド対エンバー戦
今までと同じで、十字の構えをしたときには必殺技が来ます。
先手を取って戦闘回避をするか、全力回避を使って凌ぎましょう。
成功の攻撃方法を選んでも、たまに回避されたり反撃されることはあります。
また、戦闘が進んでいけば行くほど、エンバーの必殺技の威力が上がっていきます。
戦闘後半では、必殺技を回避できる手段は必ず残しておきましょう。
かなりの長期戦になると思いますが、地道に殴って、必殺技ポイントを温存していきましょう。
・ヴォガルブ追撃戦
左右の配置は、プレイするごとにランダムだと思われるので、全て同じ方向でも大丈夫だと思います。
適当に選んでいっても、クリアするのは難しくないでしょう。
・グゼイド対ティエス戦
エンバー戦などと同じように、目を瞑ったら必殺技が来ます。
それだけ注意して、同じように戦いましょう。
・ティエス対グゼイド戦
この画像になると、必殺技を使用してくるので、注意しましょう。
通常攻撃は5000(防御すれば2500)、必殺技は15000のダメージを受けます。
後半戦になると、ティエスの必殺技の威力が上がります。
それと同時に、グゼイドの必殺技発動の頻度も上がってくるような気がします。
グゼイドの必殺技は全力回避で避けて、こちらも攻勢に転じましょう。
そのため、前半~中盤に必殺技ポイントを十分に溜めて、後半は一気に必殺技で畳みかけることが重要です。
・レギル対グゼイド戦
ラストバトルです。
攻撃も防御もブーストを使いながら、必殺技ポイントを貯める行動を中心に選びましょう。
こちらからの攻撃では打撃中心、防御では相殺中心です。
そうすれば、ブーストを毎回使っていても、必殺技ポイントはじわじわ溜まるはずです。
HPが減ったら再生、攻撃は必殺技中心と、正攻法で臨めば、勝ちも見えてくるはずです。
感想(ネタバレ有り)
リメイク前に、本作をプレイしてクリアしていたのですが、細かい点は記憶から薄れていたため、新鮮な気持ちでプレイできました。
サクサクプレイできるので、本当にゲームのやめ時が無いなと感じます。
クリア順としては、レギル⇒グゼイド⇒ミア⇒エルミィで進めました。
キャラ選択の説明の通り、エルミィ編は全員のストーリーと絡むので、最後に選択すると良い復習になりました。
すべてクリアした後には、スタッフルームが解放されます。
そこでの一枚絵の部屋や、キャラクター小話の部屋では、作者のコメントの内容が濃いため、クリアしたプレイヤーは必見です。
色々な裏設定も語られます。
レギル編は、一兵士が戦場で成り上がっていくゲームシステムが、漫画「キングダム」のようで、本当に楽しかったです。
引き時を間違えるとすぐに死んでしまうあたりも、戦場の緊張感がありました。
エルミィ編の軍団戦と、このレギル戦のシステムを絡めて、一本の戦争ゲームにして欲しいと思うほど、個人的には好きでした。
(2021年9月追記:ver2.00以降では、レギル編の戦闘をベースとした後日談モード「一週間無双」をプレイできるようになりました!)
後半は若干、ティエスに食われてしまっていますが、最後はしっかり主人公をしていたと思います。
大剣を軽々使いこなすキャラクターは、「ベルセルク」のガッツのようで格好良かったです。
グゼイド編はボス戦が多く、緊張感がありました。
このシナリオで、ボス戦での動き方に慣れることができたので、最終日のボス戦も戦いやすかったです。
敵を数百人倒していくパートは、リメイク前の記憶だと、結構ハードでやり直した記憶がありました。
しかし本作ではそんなことはなかったので、調整されたか、自分の記憶違いなのかなと思います。
最後の、本当のグゼイドとはちょっと違う存在だったというどんでん返しは、面白かったです。
ミア編のアサシン撃退は、本当に大変でした。
しかし以前の自分も、リメイク前にクリアしたはずなので、その矜持を胸に頑張りました。
「背後から倒すゲーム」ではなく、「背後から倒せる機会があれば倒すゲーム」と認識を改めることで、何とかクリアできたのだと思います。
かくれんぼパートも覚える必要がありましたが、リトライが快適ですし、それほど長いパートではないので、ストレスはそんなに感じませんでした。
ミアとギアンの関係性は、一言では語れない複雑な関係です。
しかし、ギアンが死んでしまったシーンでは、思わず涙してしまいました。
エルミィ編は、今までのストーリーをなぞる部分が多かったです。
特にレギル編と重なる部分が多かったのですが、スキップも完備されており快適でした。
さらに、要所要所で様々なゲームが仕込まれているので、プレイヤーを飽きさせないようにしている工夫を感じました。
最後は、都合の良いハッピーエンドにはなりませんでしたが、復讐に身をやつす人間の末路としては、仕方ないのかなと感じます。
本作のテーマは、作者のあとがきでも明言されているように、「戦争・復讐の虚しさ」です。
本作の主人公たちは、全員が復讐に囚われるタイミングがあります。
レギルは、エルミィが殺された際に。
グゼイドは、物語の最初から。
ミアは、物語の最初からと、ギアンが殺された後。
エルミィも、やはり物語の最初からです。
この中で僕が感情移入したのは、レギルがエルミィを殺された際と、ミアがギアンを殺されたときの感情です。
(ミアが物語開始以前に、ギアンに対して抱いている感情は、復讐心と呼べるほど形になっていなかったでしょうし、その感情は段々と変わってきています)
この二つは、殺した張本人であるグゼイド個人に対しての憎しみであり、それについては共感しました(復讐を肯定しているわけではないですが)。
しかし、それ以外の復讐に関しては、あまり共感はできませんでした。
なぜ共感できないのか自問自答してみると、それは「他人を巻き込んでいるから」なのかなと思います。
グゼイドは気の毒だと思いますが、彼のやっていることは、自分と同じような存在を生み出しているに過ぎません。
しかも、その虐殺行為自体に愉悦を感じているので、被害者面をすることは許されず、同情の余地も無くなっていきます。
エルミィのヴォガルブを恨む気持ちは理解できますが、ここまで多くの人を巻き込んでまでする必要だったのかと考えると、共感はできません。
ジョールマンが死んでしまい、復讐心を支えにしなければ、生きていく気力が沸き上がらなかったのかもしれません。
復讐の理屈はわかりますが、個人的には賛同はできないところです。
ですが、ではグゼイドやエルミィはどうすれば良かったのかと言われると、僕には正解がわかりません。
何もせずに泣き寝入りしなさいと言ったとしても、それでは納得できないでしょう。
とりあえず確実に言えることは、このようにどうにもならない復讐を生み出す「戦争」は、愚かなことなのだろうということです。
世の中に、復讐を描いた作品は数あれど、それを全面的に肯定している作品は記憶にありません。
さて、暗い話になってしまいましたので、次は好きなキャラクターについて語ろうと思います。
主人公以外で、一番好きなキャラクターはエンバーです。
黄金聖闘士のような見た目と尊大な態度で、当初は味方になるとは思っていなかっただけに、仲間になった時は頼りがいがありました。
レギルが命を懸けてグゼイドを足止めした際、レギルを褒めてくれて、ようやくデレの部分を出してくれたかと嬉しくなりました。
そして最期は、その時のレギルと同じように、グゼイドの足止めに命を懸けた姿には心が熱くなりました。
見た目の存在感はもちろん、言動や実績など、どれをとっても印象に残るキャラでした。
おじさんが特別好きなわけではないですが、ウィズベックやサムソンも、強キャラとして存在感があり好きでした。
本作が素晴らしいと感じる点の一つは、強いと評されている人物についての描写です。
必ずどこかに、その人物の強さを裏付ける描写や演出があるため、強さについて説得力があります。
ウィズベックだけは直接の戦闘は無いものの、グゼイドの攻撃で死ななかったり、サムソンと互角だったりする描写があるため、その強さは十分に想像できます。
それにしても、ウィズベックは武器を使っている様子が無いのに、サムソン達と戦えているのが凄いと感じます。
肌が見えていて防御力が低そうなのに、このタフさは驚異的です(まさかドラグーンか?)。
ところで、ケイランが言う「あなた」とは、いったい誰なのでしょうか。
場面の繋がりから順当に考えると、そのあとに登場する赤い髪の元気な少女なのでしょう。
次回作以降で、この少女の物語が語られるのかもしれません。
メタ的に解釈するなら、「あなた」というのはプレイヤー自身のことなのかもしれません。
このゲームをプレイすることによって、登場人物たちの物語を体験し、戦争の愚かさを知ってもらいたかった、という解釈も可能だと思います。
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