SRPG Studio製の同人ゲーム「ストプリ-Striker Princess-」の紹介記事です。
この作品はフリーゲームではなく、有料の作品です(2020年6月時点で、税込1650円)。
同サークルが制作中のSFシミュレーションRPG「Put on!」に興味を持ったところ、第1作であるこの作品を知りました。
その新作の応援や事前調査も兼ねて、今回、本作を購入してみました。
有料なだけあって、オリジナルのグラフィックや豊富なイベントスチルなど、かなり手が掛かっていると感じられます。
戦闘アニメーションも、味方ユニットごとに個別に作り込まれており、見ごたえがあります。
一部ソフトな性的描写もありますが、全年齢対象の作品なので、ご安心ください。
クリア時間は約11時間でした(全38章)。
難易度は低めなので、SRPGとして歯応えを求める人には、少し物足りないかもしれません。
2020年6月時点で税込1650円です。
画像をクリックすると、外部サイトへ飛びます。
上の画像リンクから購入すると、私にいくらかの報酬が発生してしまいます。
アフィリエイトが嫌いな方はご注意ください。
ゲーム概要
ゲーム内容は、オーソドックスなシミュレーションRPGです。
しかし一般的な作品と違い、いくつか独特の特徴があるので、紹介していこうと思います。
・サクサクレベルが上がって成長率も良い
本作では、敵を倒したときに貰える経験値が多めで、サクサクレベルが上がります。
さらに、レベルアップ時の成長率も高めです。
そのため、ユニットが強くなっていく速度が速く、かなり成長が実感しやすいです。
・地形効果が非常に大きい
本作では、マップ上の地形効果が非常に大きく、ただの森ですら「回避+25%、守備力+5」などの効果が得られます。
これを利用することで非常に戦いやすくなりますので、戦力が整わない序盤は活用する必要があります。
逆に敵が、こういった地形の上に待機している場合は、非常に手強くなるので、注意が必要です。
・「技」扱いの武器
多くのSRPGでは、武器に使用回数があり、使っていくと摩耗していくシステムが多いと思います。
本作での攻撃手段は、武器ではなく技という扱いなので、使用回数に制限はありません。
大体のユニットは、射程1の近接技と、射程が2以上の遠距離技を持っています。
敵から攻撃されて反撃する際は、その都度、使用する攻撃を選択することができます。
ただし、一部のマップ兵器などは、ステージごとに使用回数が定められているものもありますので、注意が必要です。
・女性同士のカップルによる熱い物語
本作に登場するほとんどのネームドキャラは女性です。
一人称が「俺」であっても女性だったりします。
キャラクター同士の恋愛についても女性同士ばかりなので、苦手な人は注意する必要があります。
女性ばかりですが、物語はスーパーロボットアニメのように熱い展開も多く、「燃え」要素を求めている人は、十分に満足できると思います。
キャラクター同士の掛け合いやセリフにも注目です。
・その他
その他にも、一時的にパワーアップ状態に変身できる特殊コマンドや、所持しているとステータスが上昇するアイテムなど、色々とあります。
ゲームの難易度は低めなので、全てをフル活用しなくてもクリアすることは十分可能ですが、活用すれば、楽に進めることができます。
感想(ネタバレ無し)
約11時間でクリアしました。
ステージ数は38と多いですが、1マップの規模がそれほど大きくないため、サクサクと進めていくことができます。
レベルアップは非常に早く成長率も高いため、かなり気持ちよくプレイすることができる作品です。
難易度は低めと言えるでしょう。
前項でも書きましたが、地形効果が非常に高いため、序盤はそれを活用すれば、とても楽にクリアすることができます。
敵ユニットは、基本的にこちらに突撃してくるパターンが多く、それほど複雑なマップはありません。
プレイ感としては、ストーリーの熱さも相まって、スパロボのような印象がありました。
以下、プレイしていて、いくつか気になった点がありましたので、書いていこうと思います。
・敵の攻撃範囲表示ができない
SRPG Studio作品では、マップ上で右クリックをすることで、敵の移動範囲と攻撃範囲を常に表示できる機能があります。
しかし本作では、ゲームの動作安定性のためか、その機能はついていませんでした。
敵の攻撃範囲を把握しづらかったので、その機能は欲しかったと感じました。
(敵ユニットを選択すれば、個別の移動・攻撃範囲は見られます)
・出撃準備画面でストック交換を行う際に、「預ける」を選択しないと、6個目のアイテムが見えない
ストック交換画面で、上下キー(またはマウスホイール)を押してキャラを切り替える際の話です。
その際、ユニットの顔ウィンドウによって、6番目のアイテムが隠れてしまっているため、何を持っているのかすぐわかりません。
「預ける」を押せば、全てのアイテムが見られるようになるのですが、ざっと確認する際は、操作回数が多くなるので手間に感じられました。
・スキルの効果が明確でない
これはそれほど弊害があるわけではないのですが、ユニットが個別によく持っている「ステータスにプラス効果」のスキルについてです。
このスキルによるステータス上昇値が、具体的にいくつか分からないので、凄さが伝わって来ません。
フレーバーテキストに過ぎない要素かもしれませんが、どれくらい上昇値があるのかわかると、より良いなと感じました。
色々と書きましたが、総合的には、最後までとてもサクサクと楽しむことができました。
次回作の「Put on!」は、SFシミュレーションRPGとのことなので、ひょっとすると、よりスパロボに近いイメージなのかもしれません。
SRPGは、中世風の世界設定の作品が多いので、舞台が現代や未来というだけでも、つい興味が出てきてしまいます。
攻略メモ(ネタバレあり)
エンディングについて
トゥルーエンディングを見るためには、ポイントを33以上稼がなければいけません。
敵ボスと関係が深そうなユニットでの戦闘前会話は狙いやすいので、積極的に稼いでいくようにしましょう。
35章~37章は、戦闘前の会話も多くなってくるので、きっちりと稼げる場所です。
自分の場合は、仲間同士の会話は見つけにくく、ほとんど会話した印象がありません。
対して、敵との戦闘前会話は、多く見つけることができました。
因縁があるユニット同士での戦闘では、積極的に狙っていきましょう。
ポイントが十分得られない場合、前のマップに戻ってやり直すことにもなりかねないので、注意が必要です。
マップ攻略メモ
・第26章
中心にいると、三方向から敵がやってきて大変なので、左右のどちらかに寄って、突破しましょう。
それでも敵が殺到してくるので、ソイナの「名乗る」を駆使しないと、すぐに味方がやられてしまいます。
タフな味方に敵を引き付けられるようにしましょう。
・第27章
ソイナとネライの一騎打ちです。
そのまま戦いたくなりますが、上の方に移動して、玉座の上で戦いましょう。
地形効果が凄まじく、HPも毎ターン回復するので、まず負けないはずです。
・第28章
3人のボスが強力ですが、射程1に穴があるため、隣接してしまえば怖くありません。
ただし3人がお互いの射程の穴をカバーし合っているため、早めに囲んで倒してしまいましょう。
・第29章
強敵なので、白百合の上で戦いましょう。
クユナが味方の増援として出撃した後は、マップ左下の、支援効果を受けられる場所で戦うと安心です。
・第31章
敵の数が多いので、街中で戦いたいですが、そこまでしなくても大丈夫です。
壁沿いに敵を密集させて、マップ兵器で一網打尽にすると気持ちいいです。
・第32章
範囲内に敵の侵入を許すと敗北となってしまいます。
途中の増援で、飛行タイプの敵が多数現れます。
崖を無視して飛んでくるので、民家の周りを味方で固めましょう。
敵が範囲内に侵入してきて攻撃をしてきた場合、反撃で倒し切れば、侵入が確定されず、敗北とはなりません。
・第38章
ラスボスは、ソイナで攻撃を仕掛けることによって、イベントが発生します。
イベント後、中ボスがマップ上に出現するので、すべて倒すことでボスが弱体化します。
1ターンにつきHPを450も回復するスキルを持っているので、全員で集まって倒しましょう。
タフな敵ですが、射程2に穴があるため、そこから攻撃させられれば反撃は受けません。
ユニット使用感
・ソイナ
武器の相性がない関係で、どんな相手に対しても、それなりに戦える安定感が魅力的でした。
後半は強化モードに切り替えすることもでき、主人公の名に恥じない強さでした。
・クユノ
高い攻撃力と、スキルによる複数回攻撃が強力なエースアタッカーでした。
ラスボスとの戦いも、ソイナより与えられるダメージ量は多かった気がします。
・アピア
魔槍の設定で、序盤はある意味、主人公のソイナよりもエピソードに恵まれていたような気がします。
高い攻撃力と強化モードへの変身、そしてマップ兵器と、強力なユニットです。
HP吸収の能力も持っており、運用によっては無双も可能なユニットでした。
・ロドナ
序盤は命中率と回避に難がある代わりに、一撃の重さとタフさが大きいキャラクターでした。
速さを強化すると、重い一撃そのままに追撃できるため、強力なパワー型に成長します。
・マクトーフィ
バランスの取れたユニットで、特にクリティカルが非常に出やすい印象がありました。
蒼き流槍という通り名から、レイズナーを思い出しました。
・セヘル
回復することでしか成長できないため、レベルが低くなりがちなユニットでした。
敵から狙われると、よく追撃もされ、倒されてしまいやすいです。
そのため、積極的に経験値分配での強化を推奨したいユニットです。
ベヒレリナを取得すると、マップのどこでも回復できるようになるため、非常に頼れる回復役となります。
・ルクウェン
登場時は力・速さ・耐久性がいま一つでしたが、成長するとそこそこ使えるようになります。
スキルによる手数の多さで勝負するユニットです。
・ルエリケ
セヘル以外の回復役として貴重なユニットです。
追撃ができるくらいまで速さが伸びると、遠距離に攻撃できるようになり、便利になってきます。
幸運を強化すると、スキルによって事実上、無敵になります。
・店員さん
サポートが中心となるユニットですが、珈琲一式による再行動での応援を一番使うことになると思います。
戦闘能力が低いわけではないので、トドメ役などなどをこなすこともできなくはないです。
・カナリー
中距離からガンガン複数回攻撃によって仕留めることができるユニットです。
一撃の威力は並程度ですが、ダブルトリガーによる最大4回攻撃が発動しやすく、射程も長いため活躍できました。
・ウテヨラ
近距離の射程に穴がありますが、最大5の射程は長く、迎撃役として使いやすかったです。
高威力で2回攻撃でき、障害物ごしの狙撃が強力でした。
・シユ
高い移動力と隙の無い射程で、地形を無視して先行できる遊撃ユニットです。
耐久力はそれほど高くないので注意が必要ですが、色々場面で役に立ちます。
・ネライ
射程は1のみですが、強力な攻撃とマップ兵器が魅力的なユニットです。
求道者的なキャラクターで、性格的にも好みのユニットでした。
・ピュラン
3人組の中では、少し非力な部類ですが、武器相性の関係としては優位になりやすいです。
それほどタフではないので、前面には出しづらいです。
・レリ
セヴセイズの長大な射程と攻撃力で、速さを強化してやることで、かなりの攻撃力を誇ります。
マップ兵器の範囲も広く、敵が多くなりがちな後半のマップでは、有効活用することでだいぶ楽になります。
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