自由にキャラメイクをしてダンジョンに潜る、正統派ハクスラRPG「アルニスタの記憶」の紹介記事です。
本編のクリア時間は約10時間ほどらしく、そこまで長編ではないようなので、軽い気持ちでプレイしようと思いました。
実際の本編のクリア時間は11時間でした。
RPGツクールVX製のダンジョンRPGでとても面白かった「ミスティエッグ」(外部リンク)という作品があるのですが、それを彷彿とさせる面白さでした。
アルニスタの記憶
ゲーム概要
ウィザードリィと同じような、ハック&スラッシュなダンジョンRPGです。
プレイヤーはまずキャラクターメイキングを行い、様々な職業のメンバーでパーティを組み、ダンジョンへ潜っては街に戻るという繰り返しでゲームを進めていきます。
まずキャラクターの名前を決めてから、豊富に用意された顔グラフィックを選びます。
個人的には、顔を選んでから名前を決めたい派なので、まず顔を選びたかったところです(些細なことですが)。
顔を選んだら、次は職業を選びます。
戦闘参加メンバーは4人ですが、控え要員を2人連れていけるので、まずは6人作成すると良いでしょう。
ちょうど初期職業も6種類あるので、迷うのならそれぞれ1人ずつ作ってしまって良いかもしれません。
それぞれの職業は、二次職・三次職へと派生していき、自由に育てていくことが可能です。
同じ戦士系でも、盾役寄りや攻撃特化型など、様々なタイプに転職させることができます。
どれが強いのか、どれを選べばいいのか迷ってしまいますが、パーティー全体として偏りすぎていなければ、好みで選んでしまって構わないでしょう。
このように色々な職業を選ぶ楽しさがあるのも、本作の楽しみの一つです。
スキルの習得は、レベルアップ時に貰えるポイントを割り振っていく方式です。
ポイントがなかなか増えないのがもどかしいですが、頑張って貯めたときの嬉しさは格別です。
ただしすべてのスキルを習得できるほどのポイントは得られないので、計画的に使うことが重要です。
ダンジョンの探索は、ローグライクな作りです。
ランダム生成されるダンジョン内をモンスターシンボルが徘徊しており、接触すると戦闘になります。
たまに強力な中ボスクラスの敵も徘徊していることがあるので、注意が必要です。
脱出手段は、ランダムで配置されている脱出用魔法陣や、脱出アイテム・脱出スキルを使うことで村に戻れます。
しかし定期的にセーブポイントや脱出ポイントのある中継エリアがあるため、出られずに困るということはあまり無いです。
宝箱も多く配置されており、武器や防具などはここから入手することができます。
お店で買える装備品と違い、ダンジョン内の装備品には様々な接頭語がついており、特殊効果がついています。
そのためお店で買えるものより強力であることが多いため、基本的に装備品はダンジョン内で入手を狙っていくことになります。
運が良ければ、思いがけず強力な装備品を入手できることもあります。
そうなると戦闘が一気に楽になるので、そういった劇的な戦力アップがあるのも面白さの一つです。
ダンジョン内ではモンスターの他に、色々なNPCも徘徊しています。
話しかければ、ちょっとしたイベントや有利な効果を授けてくれることもあります。
積極的に話しかけて損はないでしょう。
戦闘はオーソドックスなコマンド式バトルです。
敏捷が高い者から行動していくタイプです。
戦闘中であっても控えメンバーとは自由に入れ替えができるため、必要に応じて仲間を使い分けていきましょう。
感想(ネタバレなし)
戦闘はやや歯応えがある難易度でしたが、楽しむことができました。
職業の種類は豊富で楽しいですが、どのクラスが強いクラスか最初はわかりません。
そのため、パーティーをどうしていきたいのか、バランスを考えながら育てていく必要があるなと感じました。
ただし偏ったパーティーであっても、レベルさえ上げれば倒せるようなバランスではあるので、詰むことはないと思います。
ダンジョンの探索は、難易度は高くなく快適でした。
敵のシンボルは容易に避けられますし、宝箱もサクサク手に入ります。
ただし通常戦闘の敵はそれなりに強いので、油断しているとすぐにやられてしまいます。
ボス戦では、攻撃役と回復役の他に、バフ役・デバフ役などもしっかり育っていないと、かなり苦戦するだろうと感じました。
装備品は豊富に手に入りますが、すぐに多くの種類が溜まってしまうため、管理が大変でした。
装備画面で武器の能力値が1ページですべて表示されないので、装備を選ぶ際に比べにくく、その点が少しストレスでした。
装備品の調合も活用すれば良かったのですが、合成の上手い活用方法が良くわからず、結局あまり利用しませんでした。
ストーリー重視の作品ではないので、ちょうど良いシナリオ分量でした。
長編という訳ではないので、ダンジョンRPGが初めての人であっても、勧めやすいかもしれないです。
好きに作ったキャラクターでパーティーを組んでコツコツ探索していくという、ダンジョンRPGの醍醐味は十二分に味わえる作品でした。
攻略メモ
基本的な攻略
基本的な進め方としては、アイテムを回収しながらボスまで進めて、倒せないようだったら通常戦闘で稼ぐという流れです。
通常戦闘で楽に勝てるパターンを用意しておくと、稼ぎが非常に楽になるので、通常戦闘要員は用意しておくと良いと思います。
自分の場合は、まず相手を選ばない無属性の全体攻撃スキルをマジシャンに覚えさせて、そのキャラの魔法力と敏捷を最大限強化しました。
その上で、戦闘開始の初手で全体魔法攻撃を行い、一気に壊滅させるスタイルで稼いでいました。
序盤で「禁呪の」が付く杖などが手に入れば、MP消費増と引き換えに魔法力を大きく向上させることができるので、役に立つでしょう。
全体回復アイテムのミストポーションや、状態異常回復のキュアポーションは、誰にでも使えて便利なので、ボスに挑む際は一定量持っておくようにしましょう。
そのほか、敵に状態異常を付与させるアイテムも、使えるクラスがパーティにいない場合は便利なので、有効活用しましょう。
クラス使用感
自分が使ったクラスだけの感想になってしまいますが、ざっと書きます。
盾役がいた方が楽だったなぁと、後から思いました。
・ファイター⇒ウォリアー⇒ベルセルク
攻撃のエキスパートを育てようとして、そこそこ上手くいきました。
序盤はなかなか強力な技を覚えさせられませんが、アサルトエッジ、アサルトラッシュなどを覚えさせると大きなダメージ源となります。
フィジカルブーストで自己強化させるバフも便利です。
カウンター、反撃ブーストによる反撃ダメージも馬鹿になりません。
前衛の要として活躍しました。
・ストライダー⇒エクスプローラー⇒レンジャー
序盤は攻撃の2番手程度の位置づけで、あまり有用ではありませんでした。
ただしインベナムでの毒は強力ですし、ワープポータルなどが使えるのは序盤からそこそこ有用です。
レンジャーになってからは、リラックスオール、エル・ドラドの財宝、レスキューなどで探索要員に特化し、稼ぎの際にかなり役に立ちました。
直感やメディカルエイドなどで、緊急時の回復要員にもなることができます。
・アコライト⇒プリースト⇒ビショップ
最初から最後まで、地道にパーティーの役に立った回復要員です。
全体回復のヒールプラス、パーティヒールはもとより、リザレクションやアロマセラピー、キュアオールとボス戦に役立ちます。
しかしある程度アイテムで補えるので、もう少し他にできることがあった方が、もっと楽だったのかもしれません。
・マジシャン⇒アデプト⇒メイガス
通常戦闘の要でした。
序盤はエクスプロード、エナジーバーストで敵を一掃し、雑魚戦を瞬殺していました。
メイガスになるとフュージョンは通常戦闘、フレアでボス戦と、色々と使い分けられます。
MP消費が激しいので、瞑想はもちろん、MPを自然回復させられるような装備を整えられれば継戦能力も高くなります。
レベル上げの稼ぎに最も貢献したMVPだと思います。
・スカラー⇒エンチャンター⇒クロノマンサー
序盤はほぼ空気でしたが、全体にバフを掛けられるブレス系がボス戦では地味に有用でした。
ボス戦で詰まった際に、対応するバリアを習得させれば、非常に楽になります。
そのほか医術防御は相手の属性を選ばず耐性を付けられますし、スロウも役に立ちます。
グラビガは通常戦闘で一番最初に使えられれば、メイガスとの全体魔法で非常に強力です。
・ニート⇒ミンストレル⇒クラウン
最初は全く役に立ちません。
しかしミンストレルになり、イドゥンの林檎、夕陽のアサシンクロスなどで役に立つようになりました。
戦士の歌・賢者の歌も、アタッカーに付ければかなり助かります。
ニーベルングの指輪は稼ぎ中のMP回復に使えますし、ブラギの詩も長期戦では助かります。
クラウンでは「ヘルモードの杖」が非常に強力で、一気に敵を弱体化させることができて、ボス撃破に役立ちました。
上手く運用すれば、戦闘を快適にできる能力が多いクラスでした。
そのほかの職業の詳しい使用感については、こちらのサイトが参考になりました。自分は微妙な職業を多めに使っていたようです。
妄想キスメット 様(外部リンク)
階層別ボス
・深淵の迷宮B10F ケルヌンノス
最初の難関です。
スマッシュコンボなど強力な物理攻撃が多く、バフ・デバフなどを駆使しないと簡単に全滅させられてしまいます。
何か状態異常が効けば簡単に倒せそうな気もしますが、自分はとりあえず正攻法で戦いました。
撃破レベル11、全員二次職にクラスチェンジ済みでした。
・深淵の迷宮B10F ベレヌス
かなりの強敵です。
「けむりだま」などで、暗闇状態にすれば、激しい物理攻撃はほぼ無効化できます。
あとは毒を与えつつ、コツコツとダメージを与えていきましょう。
魔法防御や炎耐性を付与する補助魔法があれば、少し楽に戦えます。
撃破レベルは18でした。
・深淵の迷宮B20F ドイル、ケリー、リリナ
「けむりだま」で、ケリーの物理攻撃を封じながら、ドイルの魔法攻撃に対処していきましょう。
魔法でもアイテムでもいいので、全体回復の手段は用意しておく必要があります。
自分の場合はまずリリナに攻撃を集中させて、次にケリー、最後にドイルを倒しました。
撃破レベルは21でした。
・深淵の迷宮B25F ルゴス
魔法攻撃がメインのボスです。
こちらの魔法防御を下げてきたりしながら、自身の敏捷を上げたり、魔法攻撃を無効化する補助魔法を唱えてきたりします。
パーティーの魔法防御強化さえ保てれば、そこまで強敵ではありません。
しかし全体攻撃も多いので、回復手段は確保しておきましょう。
毒が良く効きます。
撃破レベル23でした。
・深淵の迷宮B30F バロール
闇属性の魔法攻撃が中心なので、対策をすれば割と楽に戦えます。
即死級の単体技なども使ってくるので、戦闘不能回復手段は用意しておきましょう。
撃破レベルは30で、かなり余裕がありました。
・深淵の迷宮B35F アヴァロン
雷属性が弱点で、単体物理攻撃を中心に攻撃してきます。
物理攻撃への対策をしっかり準備していきましょう。
雷以外はこれといって弱点は無いので、純粋にステータス勝負になります。
・深淵の迷宮B40F タラニス
前の層とは逆で、雷魔法を中心に使ってきます。
サンダーバリアなどがあれば楽に戦えますが、追加効果の麻痺には注意しましょう。
沈黙も厄介なので、回復手段を用意しておきましょう。
フレアも使ってきますが、頻度としては低めです。
物理攻撃をしばしば無効化する状態になるので、弱点の大地属性の魔法を中心に戦いましょう。
撃破レベルは36でした。
倒した後、同フロアで「謎の宝玉」が手に入ります。
村に持ち帰った後、ネヴァンに見せるか、リアンノンに見せるかで少し展開が変わります。
・深淵の迷宮B45F クロウ・クルワッハ
炎と大地に耐性があり、激しい攻撃をしてきます。
大きく息を吸い込んだ次のターンに使ってくる「ヘルブレス」は、素直に全員で防御をするのが吉です。
属性耐性を上げるバリア系があるとだいぶ楽に戦えます。
HP回復無効状態にされたら危険なので、速やかに回復しましょう。
撃破後、リアンノンに宝珠を渡しているとリアンノンが姿を消し、ネヴァンから皆伝の書が貰えます。
試していないですが、ネヴァンに渡すと、ネヴァンがいなくなるのではないかと思います。
・深淵の迷宮B50F アルニスタ・メスト
本編のラスボスです。
盾役を育てていなかったせいもあり、かなり苦戦しました。
そのためレベルを52まで上げるという力業で倒しました。
沈黙状態や倍加のステータス異常が危険なので、それに対する回復手段を用意しておきましょう。
相手のステータス上昇を打ち消せるスキルもあれば楽です。
撃破するとエンディングになり、50Fより先にチャレンジすることができるようになります。
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