先日からプレイを進めているフリーの長編ホラーノベル「死月妖花~四月八日~」の感想の記事です。
前回の記事では「呪殺編」をクリアしたところまででしたが、今回は「明徴編」「詫言編」をクリアしました。
ゲームの紹介記事ではないので、この後はネタバレも出てきます。
未プレイの方はご注意ください。
明徴編についての感想
呪殺編の解決編ともいえるシナリオが、この明徴編でした。
主に春花の視点でシナリオが進んでいき、いかに事件を未然に防ぐかということが焦点となっています。
序盤はコメディタッチな展開が続きますが、中盤以降はシリアスな展開になっていきます。
一応は呪殺編の事件自体は解決を見せたものの、なぜこの事件が起こったのか、どのような経緯で起こったのかということは、次の詫言編に持ち越されます。
この時代の登場人物が事件に対して出来ることは、この明徴編で精一杯なのでしょう。
そもそもこの呪殺編を起こさないようにするためには、両親世代が過去で正しい選択をしなければなりません。
というわけで、次は詫言編です。
詫言編についての感想
過去の話ということで、茜や美冬、良治たちの視点で進んでいきます。
最初は日常的な描写が多く中だるみ気味でしたが、美冬が引っ越した辺りから非常に緊張感のある展開になっていきました。
しかし呪殺編が起きた理由なども判明し、動機や犯行方法などの多くの謎が判明しました。
ハッピーエンドを迎えることで、呪殺編とは違う未来である「死月編」という、新たなルートが解禁されました。
予告によると、呪殺編よりもさらに悪い展開かのように記されていましたが、どのような物語が待っているのか楽しみです。
死月編は27万字と、最大のボリュームがあるシナリオのようですが、また多くの謎が生まれるのだろうと感じています。
現時点で明かされていない謎と考察
薬品と予知能力について
女ケ沢市事件を可能にした道具の一つとして、未知の薬品「D」というものが存在しています。
明徴編のラストの新ルートによると、「ドローガ」という名称のものらしく、レポートリファレンスを閲覧することにより、段々とどういったものかは掴めてきました。
おそらくルーツは、荒田集落の桜の木の何かを原材料だと思われます。
そして未だに謎なのは、予知能力についてです。
薬品Dを摂取した人間の血を浴びることで予知能力を得るのは、リファレンスなどからも明らかです。
しかし、なぜそういった能力を得られるのか、どういった場合に片目が緑色になるのかなどは不明です。
これは、今後シナリオを進めていくことで明らかになるのだと期待しています。
立木三日が不自然に避ける話題
シナリオの案内人である立木三日はゲーム開始時に、プレイヤーに求められるのは、彼女たちの幸福な結末を見届けること「だけ」と明言しています。
そして、物語の真相を知ることが、彼女たちの幸福な結末の邪魔になるのであれば、真相を知りたいという意思はルール違反とさえ言っています。
つまり、立木が不自然に避ける話題は、「彼女たちの幸福な結末の邪魔」に繋がることだと言えるはずです。
これらの考察を突き詰めていくと、一見ハッピーエンドに見えたとしても、真相はそうではなかったということがあるのかもしれません。
今のところ、彼女が避ける話題で気になるのは以下の項目です。
・呪殺編の「感染」END
このシーン、とても怖いですよね。
なつみが殺害され、その血を浴びた絵梨奈が、なつみの能力に「感染」するシーンです。
このENDの描写によると、色々な人間の思念が流れ込んできているようにも読めますし、「やっぱりあれは使ってはいけなかったんだ!」とか、「力を手にしたものは四月に死ぬ」という物騒な文章もあります。
ここから読み取れるのは、「予知能力」は単純にプラスなものではなく、何かの副産物に過ぎないと感じます。
また「感染」という言い方は、病気などに使うネガティブな言い方です。
荒田集落の桜は、何らかの病原菌やウイルスに関わるもので、予知能力は、それらの病気に関わるものなのかもしれません。
リファレンスNo.67「新村栄一郎の死亡診断書 追加依頼分」にも、それが示唆されています。
この辺りの謎はまだよくわからないですが、立木はこの「感染」ENDについて、コメントをしません。
特に絵梨奈の様子についても、本筋には関係ないと切り捨てます。
「出来事」でも「そのような事件は存在しない。」と表示され、そのまま放置しておくと怖い演出がなされます。
・栄一郎の落下事故とアポカリプティック・サウンド
栄一郎が何者かに突き落とされたということは、五島絵梨奈と五島桃子が話しています。
そしてその際に、正体不明の音「アポカリプティック・サウンド」が響いています。
これら2点についても、立木ははぐらかしてしまいます。
リファレンスNo.87「妖花之図」によると、「猛き音の後、死人と妖花咲き乱れり」とあります。
「猛き音」はアポカリプティック・サウンドのことだと思われますが、そのあとの「死人と妖花咲き乱れり」の因果関係はまだわかりません。
明徴編のラストの新ルートでは、アポカリプティック・サウンドの後に、死んだはずの栄一郎が出現しています。
リファレンスはこのことを指しているのだと思われますが、これの意味するところは未だ不明です。
また、栄一郎の血を浴びたなつみが「感染」したのであれば、栄一郎も「感染者」か「薬品D」の摂取者ということになります。
リファレンスNo.67「新村栄一郎の死亡診断書 追加依頼分」によれば、血中に薬品Dと思われるものが検出されていることから、薬品Dを摂取していたことはまず間違いありません。
問題は、薬物Dをどのタイミングで、そしてなぜ摂取させたかという問題です。
突き落とした人間がいるのであれば、その人間が栄一郎に摂取させたのかもしれません。
もしくは、御神木自体から自然に発生していたということもあるのかもしれません。
いずれにせよ、あのタイミングで突き落とす目的は、栄一郎の血液をなつみに浴びさせ、なつみを感染させることくらいかなと推測しています。
まとめ
とりあえず、現時点で頭の中を整理するために書いてみました。
まだ進行度は半分なので、この先どんなことが待ち受けているか、非常に楽しみです。
そしてクリアした後にこの記事を自分で読み直して、「見当はずれのこと書いてるな~」とか、「割と自分の考察はいいとこ突いてたな~」と楽しもうと思っています。
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