RPGツクールMV製のフリーゲーム「Choir::Nobody」(クワイア・ノーバディ)をプレイしました。
4時間~5時間ほどでクリアできる、短編のSF・RPGアドベンチャーです。
Choir::Nobody
リンク先のダウンロードページに、ゲームの概要やシステム、エンディング数についてほとんど明記されています。
明記されていますが、実際にプレイしたユーザーとして、改めて紹介してみようと思います。
ゲーム概要
人類が電脳空間で暮らしているという世界で、人類と「電子精神」(略して電精)との攻防を描いた作品です。
作品ページに書いてあるように、主人公と共に戦う女性キャラクターとの絡みも楽しい、ライトノベル風の物語です。
シナリオパート・準備パート・戦闘パートが明確に分かれており、ゲームのメリハリがしっかりしています。
ゲームの流れは、シナリオを進める⇒必須戦闘をこなしていく⇒倒せなければパーティを強化して再度チャレンジ⇒シナリオを進めて行く、
というような流れです。
特にシナリオ部分はしっかりしており、SF的な設定などを含めて、じっくり読ませる内容です。
女性キャラクターとの交流も、恋愛ゲームのように段々仲良くなっていく過程は微笑ましいものがあります。
マルチエンディングですが、ゲーム中にきちんとヒントが出されるため、攻略は容易でしょう。
戦闘も単なるオマケではなく、「アーマードコア」シリーズのように、多彩な武装・パーツを選択肢して戦っていく楽しさがあります。
単に攻撃力の高い装備を選べばいいわけではなく、武器のリロードタイム、エネルギーの出力や装備品の重量などを考慮して選んでいく必要があります。
ステータスのパラメータ名も、世界観に合ったものへと変更されています。
例えば「攻撃力」は「出力」という呼称に変わっています。
一見わかりにくく感じるかもしれませんが、世界設定を演出するのに一役買っています。
戦闘は無制限に「稼ぎ」を行うことができるため、難しくて詰むということはないでしょう。
稼ぎをすることで、プレイヤー自身で難易度を調節できるようになっています。
やり込むのなら、一度も稼ぎをせずに進めていくことになりますが、その場合はかなりの高難度だと感じます。
感想(ややネタバレあり)
結論としては、かなり楽しんでプレイすることが出来ました。
印象として、稼ぎを抑えると戦闘はやや難度が高く、歯ごたえがあると思います。
また、ショップで新たに装備を買おうとしたときに、品揃えが多いため、どの武器が強くて、何を優先すべきなのか戸惑いました。
しかしステータスの意味を理解して、ちゃんとスキル習得ツリーを吟味しながら進めていくことで、戦闘はどんどん楽になっていきます。
結局は、ほぼ自分の好みで装備品を選択できるため、迷ってしまうタイプの人は取っ付きにくいかもしれません。
後半では、全滅してのやり直しを防止するためか、敵の強さがやや抑え気味に感じられました。
シナリオは、なかなか興味深い内容でした。
設定や展開に筋が通っており、SFものとして面白かったです。
謎の少女が持つ能力も、電脳空間での能力であれば納得の能力だと感心しました。
この能力が使える根拠としては、近年で一番なるほどと思いました。
女性キャラクターは、基本的にみんな主人公が好きなので、ある意味安心してプレイできます。
登場人物みんなが物わかり良く、理性的な性格をしているので、キャラにストレスを感じることはありませんでした。
シャルロットは、ほとんどエヴァのアスカですが、少ししおらしいところがあるので可愛いです。
シルベリアは逆に、あまり見ないタイプのキャラでした。
主人公への好意を含んだセクハラを大っぴらにし過ぎていて、逆に裏があるのではと警戒してしまいました。
害のあるような隠し事はなかったので、杞憂でしたが。
個人的には、3人の中だとリゼリアが一番好きです。
攻略(ネタバレあり)
攻略は、丁寧にゲーム中で語られているので、それほど書くことはありません。
エンディングは、ゲーム内の説明の通り、休憩室での交流を優先していれば問題なく見られます。
3種類のノーマルエンドを見た後は、最後の選択肢に新しい選択が追加されています。
これを選べば、全ての謎が説明されるトゥルールートへと向かいます。
ラスボス戦では、ボスが力を溜めたら、その後に全体即死攻撃が来るので注意しましょう。
それを避けるには、主人公が新しく取得したスキルを使えば凌げます。
凌いだ後は、速やかに全体完全回復のスキルを使用しましょう。
もっとも、全滅しても、レベルを上げてやり直せる救済措置があるため、詰む事はないでしょう。
戦闘に関してのコツは、武装の種類をある程度絞ることと、ステータスを底上げするスキルを優先的に取得することです。
僕の場合は、ノーバディはライフルとミサイル、ハマルティアはレーザーライフルと回復役、ヴァーミリオンはショットガンとマシンガンというように、分担させていました。
そして、その武装に適したパーツ構成にするのももちろん重要です。
レーザーライフルは攻撃力もそこそこで、命中も高いのが特徴です。
しかし、ENを消耗するというデメリットがあるため、ENを重視した装備にする必要があります。
ショットガンやマシンガンを装備するのであれば、その低い命中率を補うような装備、あるいはスキルを習得させれば、火力が非常に高まります。
今回のプレイでは、ブレードやキャノンなどはほとんど使用しませんでした。
しかし、稼ぎを一切しないプレイをするのなら、このあたりも駆使する必要があるのかなと思います。
稼ぎを存分に使ってクリアするのであれば、細かいことを考えず、好きな装備でプレイするのが一番いいと思います。
本ブログで紹介しているゲーム系の記事まとめ
コメント