先日、久々に草野球の試合に出場してきました。
そのチームのメンバーの大半は、試合経験が少ない人ばかりでした。
今回は、経験が少ないとなかなか出来ない試合中の声だし・声かけについて書いてみようと思います。
本記事では便宜上、自分で自分に声を出す場合を「声だし」、チームメイトに声を掛ける際を「声かけ」と呼びます。
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基本的な注意点
なぜ試合の際、声を出すかといえば「自分自身やチームメイトを鼓舞するため」に他なりません。
つまり、その理由に沿わない声かけというものには意味がありません。
基本的にはポジティブな内容で、相手にも失礼に思われないような内容にすべきです。
良いプレーが出たときには、自然とポジティブな言葉が生まれるものですが、ミスが出たときにポジティブな言葉を出すのは難しいものです。
だからこそ、このときのボキャブラリーを増やしておくことは、チームの雰囲気の向上に直結するのではと思います。
打撃の際の声だし
打撃の際、自ら声を出すことはあまりないと思います。
プレーの中で、一番集中を要する場面なので、自分からごちゃごちゃ喋る必要はあまり無いように感じます。
ただ打席に入る際に、「お願いします」と礼儀正しく挨拶すると、審判や相手捕手が優しく接してくれる可能性が上がります。
打撃の際の声かけ
基本的に、ひたすらポジティブなコメントをし続けると良いのではと思います。
具体的なアドバイスなどの声かけは、相手バッテリーのヒントにもなりますし、バッターの集中力を妨げるので控えましょう。
見逃しストライク:「好きなとこだけで良いよ!」
空振りストライク:「ナイススイング、しっかり振れてるよ!」
ファール(追い込まれる前):「当たる当たる!」「タイミングOK!」
ファール(2ストライク以降):「ナイスカット!」「良い粘り!」「しぶとくしぶとく!」
ゴロで凡退:「ナイスラン、惜しかった」
フライで凡退:「良い当たり!」「飛ばしたね!」「外野が良い位置に居たね」
ライナーで凡退:「相手に運があったね」
守備の際の声だし
守備の際の声だしは、自らを鼓舞するために重要です。
特に「バッチ来い!」などの声だしは、自分に打球が来たときの覚悟につながります。
「来ないで欲しいな~」と思うと、プレイも消極的になり、体もスムーズに動きません。
シートノックのつもりで、「自分に来い!全部アウトにしてやる!」という闘志が必要です。
エラーをするのであれば、攻めたエラーにしていきましょう。
少し話は変わりますが、ゴロやフライが来たときに、「捕る捕る!」「オーライ」など声を出すのは、守備がぶつかり合うことを防ぐのにも大事です。
特に内外野、内野同士など、声を出して自らを鼓舞しつつ、周りに自分が捕ることをアピールしましょう。
ゴロはショートよりもサード優先なので、サードが積極的に前に出ながら声を出しましょう。
フライはサードよりもショート、ショートよりレフトと、後ろのポジションが優先です(ファーストよりセカンド、セカンドよりライト)。
後ろのポジションの人は、前の人よりも早く大きく声を出してあげましょう。
前の人は、後ろからオーライという声が聞こえるまでは、全部自分が捕るつもりで追いかけなければなりません。
後ろの人はオーライと口にしたならば、腹をくくり、責任もって捕りましょう。
守備の際の声かけ
守備の際には、動きの確認も兼ねて積極的に声かけを行いましょう。
ごく基本的な点として、バッターが右打ちなのか左打ちなのかは確認をしましょう。
「バッター左だよ!」「セカンドいくよ!」など、守備位置の意識付けに繋がります。
またアウトカウントの確認、内野ゴロゲッツーの確認、ランナー1・2塁なら、「近いところでいいよ!」なども有効でしょう。
特にサードは緊張していると、捕球して3塁ベースを踏んでフォースアウトだけで良い所を、前に突っ込んだりすることもあります。
ランナー3塁の際に前進守備でバックホームするのかどうかなど戦略に関わる部分もあるので、そういった際はベテランに聞きましょう。
投手の際の声だし
投手の際に自ら声をだすことは少ないと思いますが、投手がチームに与える影響は非常に大きいです。
見方がエラーした際に、落胆、舌打ち、ネガティブな発言などをすると、一気にムードが悪くなります。
投手と言うのは、もともと責任と負担が大きいポジションです。
技術不足によるエラーにいちいち腹を立てるメンタルであれば、投手の資格がないと言っていいでしょう。
ただし怠慢プレーに腹を立てるのは仕方ありません。
しかしその場合もできれば自ら怒らず、キャッチャーなど別の人に怒ってもらうのがいいです。
投手への声かけ
投手への声かけは、かなり気を遣う部分です。
特にストライクが入らず苦労している場合に、「入れていこう!」などの声かけは逆効果です。
こう言われると「入らないから苦労してるんだろ!」という気になってしまいます。
「腕を振っていこう!」という言葉なども、「振るとストライクに入らねえんだよ!」となってしまいます。
出来れば、投球の内容に直接関わらない部分で声かけをしましょう。
「自分のペースで投げていいよ!」「気持ちで負けるな」など、良いときも悪いときも使えるような内容を考えて言いましょう。
まとめ
結論としては、「悪いときこそポジティブな言葉を」です。
シーンとした空気を打ち破り、賑やかにプレーできるような雰囲気を作る手助けになればと思います。
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