第15回WOLF RPGエディターコンテストの応募作品「不屈のスペラ」の紹介記事です。
可愛らしいイラストが魅力的な、ローグライト要素のあるデッキ構築型カードバトルRPGです。
クリア時間は約1時間30分でした(ストーリー、ノーマル、ハードクリアまで)。
ゲーム概要
タイトル画面では、ワーグナー作曲『双頭の鷲の旗の下に』の勇ましいBGMと共に、最初は「ストーリー」モードを選ぶことになります。
魔王を倒すため、女神フローナに異世界召喚されたスペラが主人公です。
フローナにお願いされ、精霊たちと一緒に魔王を倒すために手を貸すことになります。
まずは、同行する精霊を選びます。
最初は選べる精霊は少ないですが、ストーリーモードクリア後に解放されるノーマル、ハードは、それぞれ選べる精霊が増えていきます。
本作のメインとなるゲームシステムは、カードによる敵との戦闘です。
戦闘中の行動はすべてカードの選択によって行います。
デッキを構成するカード枚数は20枚で固定されており、新たにカードを入手した場合は、既存のカードと入れ替えることによりデッキを強化していきます。
カードのランクにはC<R<SR<SSRとあり、新しくカードを入手すると、まずはランダムなCカードと自動で入れ替わることになります。
最初のうちは任意のカードと入れ替えられるわけではないので注意しましょう。
ゲーム中は、上の画像のようなマップから、進みたいマスを選んでいきます。
一番下の赤色のマスが、選択可能なマスということになります。
次に進行可能なマスは、選んだマスの真上のマス+そこと隣り合う2つのマスです。
次にどのマスに行きたいかを考えながら狙っていきましょう。
剣のマスは戦闘、ハートはHP回復、緑の家はショップ、オレンジの吹き出しはランダムイベントです。
剣の戦闘のマスは、重なって表示されているマークにより、状態異常にかかった不利な状況の戦闘となります。
オレンジ色の吹き出しのマスは、様々なイベントが発生します。
印象としては、選択肢にもよりますが、特に悪いことは発生しないと思いますので、積極的に狙っていくと良いでしょう。
ショップでは、現在のHPと引き換えに任意のカードを購入したり、ダブりカードがある場合に1枚に合成してコストをー1するなどのデッキ強化が行えます。
さて、本作の肝となる戦闘の紹介です。
カードを使うには、カード上部に緑色の〇の中に表示されているコスト(消費MP)が必要となります。
戦闘開始時はMPは3ですが、1ターンごとに最大MPは+1されていき、最大まで回復します。
したがって、MPを出来るだけ使い切ることが基本となります。
カードに書かれている数字が相手に与えるダメージで、その横の表示がターゲットです。
「右」「左」は分かりやすいですが、「低」はHPが一番低い敵、「高」は一番高い敵という意味です。
「?3」は、対象がランダムで3回攻撃、「ALL」は敵全体です。
その他特殊な効果は、カードにカーソルを合わせると説明が表示されます。
カードは1ターンごとに1枚しか補充されません。
ターンが進むにつれて、カード使用数が増えていくのが普通なので、コストが高いカードや追加ドローを行うカードを一定比率加えておくことが大事です。
そのほか、スペラのHPが低くなればなるほど与えられるダメージの倍率が上がったり、戦闘を有利にする状態異常などがあります。
強敵との戦いにおいては、これらの要素を駆使して戦っていくことが大切です。
戦闘に勝利すると、カードを手に入れられます。
入手できるのは1枚だけなので、提示されたカードから必要だと思うものを選びましょう。
低コストと高コスト、攻撃と回復のバランスなど、を考慮して偏り過ぎないようにデッキを構築していくことが重要です。
感想(ネタバレ無し)
ハードモードまで無事クリアすることができました。
ノーマルモードだけは3回目のプレイでのクリアでしたが、ストーリーとハードは1階でクリアすることが出来ました。
コツを掴めばそれほど苦労せずにクリアできる難易度だと思います。
ルート選択により、ある程度プレイヤーの選択が反映させられる作りになっています。
この辺りの作りは『Alina of the Arena』等を彷彿とさせる作りとなっており、ランダム性と選択を緩やかに折衷させて理不尽さを緩和させる巧妙さを感じます。
周回すればするほど、強化したHPやカードを一部引き継がれるという仕様があるため、繰り返し挑戦すれば、いずれクリアできる作りになっています。
タイトル「不屈のスペラ」の通り、プレイヤーが不屈の精神で挑戦し続ければ、必ずクリアできる作品だと思います。
フローナの可愛さに癒されながら、繰り返しプレイしていきましょう。
本作は、デッキ構築できるカードバトルRPGとしては、比較的ライトなユーザーでもプレイしやすい親切でシンプルな作りになっていると思います。
こういったジャンルに触れたことのない人が、さらに同様のジャンルをプレイしたいと感じたら、「ジャストリーサル」「ネガイのラビリンス」「HollowSky」などをプレイしてみてはいかがでしょうか。
いずれも歯応えのあるフリーゲームでオススメです。
攻略メモ
ハードに関しては、ウンディーネをパートナーに選び、回復重視でプレイしていれば、それほど苦労せずにクリアすることができました。
HPが減って攻撃倍率が高くなる終盤にウンディーネのカードを使うことで、強敵でも一気に倒すことが出来ました。
パートナーとして選ぶ精霊ごとに色々な戦法があり得ると思います。
色々なカードを使ってコンボを考えるのがデッキ構築ゲームの醍醐味です。
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