草野球での練習方法は、監督にとって悩ましい問題です。
理想的な練習は、「やっていて楽しく、なるべく暇な人がおらず、試合のためになる練習」だと思います。
今までやってきた練習の中で、役に立った練習を紹介して行こうと思います。
今回の練習は、「トスバッティング+内外野の中継」の練習です。
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概要
基本的には、守備付きのトスバッティングというイメージです。
本塁付近に、トス約兼捕手と、打者を置きます。
そして内野は最低2人、外野も最低2人置きます。
トス役が打者にトスし、それを打者は打ちます。
内野ゴロになれば、内野手はバックホームします。
外野のヒットになれば、内野手は本塁までのラインを作り、バックホームします。
必要人数
トス役兼捕手、打者、内野2人、外野2人、計6人が最低人数でしょう。
打者の打ち分け技術によっては、守備を多少増やしたりするのは、ありかもしれません。
練習のポイント
打者は、トスバッティングということで、打撃の中でも「タイミング」を重視した練習となります。
外野へ長打を狙ったバッティングを行いましょう。
守備陣は、内外野の連携を重視した練習を心がけましょう。
外野は、単純に外野への打球処理の練習をしつつ、しっかりと内野に返球する必要があります。
内野は、バックホームのカットマンとして、前後左右の位置に気をつけつつ、一直線のラインを引く必要があります。
外野の肩の強さなども考えて、外野に追い気味でいくか、内野に引き気味か、その判断も必要になってきます。
もし内野ゴロが来た場合は、バックホームということなので、ランナーは2・3塁想定の前進守備でいいかもしれません。
トス役は、捕手役を兼ねているので、打球が飛んだあとは、本塁で指示を出すことになります。
内野がずれている場合は、左右どちらに行けばいいかの指示が必要です。
トス役、指示、捕球と、やることは多いので、意外と大変です。
注意点
打者の技術があまり高くない場合、守備陣があまりやることがなくなり、ヒマになってしまう危険があります。
また、内野ゴロが多過ぎても、内野ノックと変わらなくなってしまいます。
ほか、中継の基礎などを理解していないと、単に球拾いをしているだけの雰囲気になってしまうので、必ず事前説明は必要です。
練習を行う際は、目的と意図、方法を正しく伝えないと効果が低いものとなってしまいます。
アレンジなど
人数が少なければ、外野の人数を減らしても良いでしょう。
その場合、打者がある程度打ち分けないと、外野手の負担が大きくなります。
また、人数が多い場合は守備を増やしても良いですが、打者の打ち分ける技術がなければ暇な人が出てきてしまいます。
人数は6~8人位で、引っ張り方向とセンター側に守備を配置したり、トス役と捕手役を分けたりすることで、調整できると思います。
もう少し人数がいれば、ピッチャーは個別に、隅っこで投球練習でもしてもらえれば、人数も調整できます。
打撃練習の際の球拾いを、守備練習に再利用するという目的の練習ですが、それなりに運動量も多く楽しいです。
一度試してもらえると嬉しいです。
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